経営者・ビジネスパーソン専門
コンセプトデザイナー/
心理コンサルタントの常光です。

自然体であんまり無理してなさそうなのに
うまくいっていていいなぁ~という人、
あなたの周りにも
いらっしゃるのではないでしょうか。

きっと陰ではものすごく苦労して
がんばっておられるに違いない!
私もがんばらねばっ!と
肩に力を入れてしまうと
それはちょっと違う方向に
行ってしまうかもしれません。

今日は
「自然体でうまくいく人と
がんばって苦労する人の違い」について
お話ししていきます。

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キャリア相談でよくある質問

キャリア相談をお受けしていると
「30代でやるべきことは何でしょう?」とか
「40代で身につけておくべきスキルは?」
というようなことを、すごくよく聞かれます。

結論から言うと、
「それは人それぞれです」というのが
私の答えです。

「何だそれ?」って思われるかもしれませんが、
やるべきこととか、
身につけるべきスキルというのは、
その人がどんな人で、
どんな人生を送りたいかによりますね。

教科書的な唯一の正解はありません。

やりたいことか、やるべきことか
どちらを取るのがいいか?

「やるべきこととやりたいこと、
どっちをするのがいいですか?」と、
クライアントさんから
聞かれたこともあります。

それに対する私の答えは、

「まず、あなたがどんな人生を
送りたいのかをイメージすること。
これは絶対やるべきことです。」
と、お答えしました。

また、そのイメージは頭で考えるのではなく、
心からワクワクニヤニヤするような
イメージを見つけていくことが大事ですね。

たとえば、
「もうそろそろ同年代でも
家を買ってる人が増えてきたなぁ。
30代だったら
このぐらいの収入で、こんな家に住んで、
こういう生活を送っていないと
恥ずかしいかも」のように、
年齢などから画一的に
頭で考えて決めるのではありません。

「子どもの頃からなんか好き」と
心が動くこととか、

「3年後、5年後、こんな人生になって
こんな場所に住んで、
こんな人と、こんな時間を
共有してたら最高!」というような

考えるだけで、心から
ワクワクニヤニヤしてくるような
イメージを見つけるのです。

その「将来こんなふうに
なれていたらなぁ~」という
心からワクワクする未来を実現していくために、

「じゃあ、今からこれを
ちょっと勉強しておこう」とか、
「これが今後必要になりそうだな」
ということをやっていく。

それがやるべきことだと思います。

そうやって決めた「やるべきこと」は、
そもそも自分が心からやりたい
ワクワクすることから発想しているので、
やりたいことのはずです。

だから、
やりたいこととやるべきこと、
どっちをとるかという
二者択一ではないと思いますよ。

そういうふうにお答えしました。

どこを目指せばいいのか
みんなが迷う時代

その質問をしてくださった方の中には、

「自分の心がワクワクするやりたいこと」

「世間的に何歳でこのぐらい
やっておかなければダメだという
やるべきこと」
があり、

その2つが乖離していたのでしょう。

それで、「やりたいこと」と
「やるべきこと」が違う。
どっちを取ればいいのかと、
悩まれていたんだと思います。

しかし、前提として
30代ならこうすべき、
40代ならこうすべき、
60代ならこうすべきというような、

「やるべき生き方」という
唯一の正解はありません。

特に今は昔に比べて、
多様化が進んでいます。

昭和の時代だったら、
これが「30代の目指すべき生き方」とか、
「これが理想の40代」のようなお手本があり、

それを目指してがんばっていたら
給料も上がって、
雇用も保証されて、
人生の満足度もそこそこ上がっていくという
一面もあったのでしょう。

昔は、
みんなが憧れる成功イメージが
割と画一的で似通っていました。

そういう時代だったら、
難しい資格を取ったり、
優良企業に勤めてたり、
人よりたくさん稼いでいたら、

内面の幸せ感が高いわけではなくても
人からは「すごいね」と言われ、
承認欲求も満たされ、
そこそこ幸せを感じて生きていられたでしょう。

ただ、今は多様化が進んでいます。

すべての人がうらやむような生き方とか
「これさえやっておけば間違いない」
ということはなくなっています。

人それぞれ「理想の生き方」は
ずいぶん違ってきています。

だからこそみんな迷うんです。

自然体で幸せそうな人と
成功しても苦しそうな人

私の周りにも、

・難しい国家資格をお持ちの方、
・超超優良企業で
 華々しいポジションについている方、
・人よりたくさんお金を稼いで、
 すごく贅沢な暮らしをされている方、など

いわゆる昔からある
成功イメージのライフスタイルを
手に入れている方が
たくさんいらっしゃいます。

しかし、その方たちが一様に
みんながみんな幸せそうかというと、
まったくそんなことはありません。

すごく幸せそうに見える方と
幸せ感よりプレッシャーがすごくて
大変そうという方に
結構分かれる印象です。

幸せそうな方は、
「別に今の資格や収入、ポジションが
なかったとしても、
この人はもともと幸せな方なんだろうな」
という感じです。

だからこそ、
やりたいこととか好きなことで
価値を生み出せることを見つけて、
それをコツコツ楽しみながら
取り組んでこられたのでしょう。

その結果、
自然とスキルアップして
さらに大きな価値を提供できるようになり、
収入やポジションもついてきたのでしょう。

仕事がうまくいったり、
お金が稼げたり、
人からすごいと言われる
ポジションについたから
はじめて幸せになったのではなく、

もともと幸せな人が
幸せにやっているうちにどんどん
スキルアップして、
ますます成果が出るようになった、
そういう感じの方です。

「いやー、好きなことで喜んでもらえて、
そこそこお金にもなって
ありがたいっすね」という感じで、
自然体ですごく楽しそうです。

一方で大変そうな方は、

成功してお忙しいポジションに
ついておられるから
大変になったわけではなく、

もともと大変そうな人生を
送っておられたんだろうな、
というふうに見えます。

何かコンプレックスがあったり、
はりつめた想いをもっていらして、
もともと苦しそうに生きておられて、

がんばったら認められる!と
歯を食いしばってがんばってこられた、
そんな方が多いように見えます。

その結果、せっかくがんばって
すごい資格とか華々しいポジションを
手に入れられたんだから、

そこで
「わーい!やったー!」って
幸せを感じたらいいのに、
残念ながらそうはなりません。

スキルアップすることは、
能力の高い人たちの集団の中に
入っていくことでもあります。

「もっとできる人はいっぱいいる!」という
真実を突き付けられ、

ますますコンプレックスが刺激されて、
「自分なんかまだまだ!
もっと頑張らないと!」と、
さらに自分にプレッシャーを与え、
ますます苦しくなっていく。

そういう方もいらっしゃいます。

人生楽あれば苦ありはウソ!?

私が20代の頃、
お世話になった人生の大先輩が
たくさんいらっしゃいます。

そのうちのお一人から、
ある日、一緒に飲んでたときに
こんなことを言われました。

『人生楽あれば苦もある』とか
よく言うやろ。あれ、ウソやで。

え?マジですか!?w
と、聞き返したら、こう言われました。

あれはウソや。ほんまは、
『楽あれば楽あり。苦あれば苦あり』や。


ラクして生きてる人は、
ずっとラクして楽しそうに生きてるし、
苦労人はずっと苦労してる。


苦労人は、「苦労せなあかんねん」って
自分からわざわざ苦労しに行ってしまうねん。


常光さんは、そうなったらあかんで。
ラクして楽しく生きなさい。

肩の力が抜け、
「ラクして楽しく生きたら
いいんですね。わかりました!」と
嬉しかったです。

でもそのときは今思えば
100%腑には落ちていなかったです。

どこかちょっと半信半疑というか、
「ラクして楽しく生きればいいんだ」
と思いつつ、

「でも大丈夫かな?ホントかな?」
という思いもありました。

今は「ほんまそう!それそれ!」と、
100%腑に落ちています。

「人生楽あれば苦もある」はウソです。

ラクして楽しい人は、
ほんといつも楽しそう。

「苦労してこそ」みたいな人は
ほんとずっと苦労しておられます。

目的と手段の混乱に気を付けよう

「苦労してこそ幸せになれる」
というのは、もともとは
自分が叶えたいことを実現するには
苦労もある、というように、

「幸せになる」という
目的のための手段だったはずです。

それがいつしか手段が目的化してしまい、
「苦労をしなければ」とか
「苦労する方が正しい」というように
混乱してしまう人がいます。

こうなってしまうと、
好きなことをやって、
人に喜ばれ、感謝されても、

「いやいやいや、
全然苦労してないので
喜んでいただくようなことではないです」と
相手からの感謝を
受け取らなかったりします。

ビジネスなら、

「わー!ここまで
やってくださったんですか。
これ追加でご請求くださいね」と
お客さまに言われても、

「いやいや。
好きでやっただけですから」と
無料奉仕をしてしまったりします。

1回、2回なら、全然OKでしょう。

しかし、度重なってくると
「毎回やってもらって当たり前」とか
「そもそもここまで契約の範囲内だったのか。
早く言えよな(笑)」のように、
お客さまや
一緒にビジネスを行うメンバーの間で誤解が生じ、
Win-Winな関係ではなくなります。

苦労を求めてしまう人の心理

また「苦労してこそ」という価値観の人は、
ラクすることにすごく
罪悪感を持ってる人も多いようです。

ラクに成果を出して喜ばれても、
「がんばってないのに」と、
後ろめたい気持ちになります。

逆に、苦手なことを
すごくがんばってできた!というときに
達成感や充実感を感じたりします。

ラクに成果が出ると罪悪感。
苦労をしてがんばると達成感、充実感。

つまり、苦労する方が
居心地がいいわけです。

それで無意識に、
苦労してがんばることに
時間やエネルギーを大量に
投入していくことになります。

しかし、実際には、
苦手なことをがんばったところで、
そもそも苦手なのですから、
めちゃくちゃできるようにはなりません。

ものすごくがんばったところで、
やっと人並みが精一杯でしょう。

自分のコンプレックスは
ちょっと和らぐかもしれません。

しかしそれで、
お客様や世の中に大きな価値を
提供できるわけではありません。

苦手なことは得意な人に
お願いすればいい

たとえば私は車の運転ができません。

免許は持っていますが、
20歳で免許取りに行ったときに
身体と頭がバラバラで
まったくうまくできませんでした。

仮免で2回落ちて、卒検で3回落ちて、
卒検のときには緊張のあまり
信号無視までしました。

日々の教習でも落ちまくって、
何回も補習を受け、
50万円以上お金を使いました。

最後になんとか
免許は取りましたが、
指導教官から
「君は運転しない方がええで」と
言われました。

「ですよね。自分でもそう思います」と、
免許を取って以来、
1回も運転してないです。

今後もする予定はありません。

こんな私でも、おそらく
ペーパードライバー講習とかを
受けまくってめちゃくちゃ頑張れば
運転できるようにはなるでしょう。

ただ、そこをがんばったところで
コスパが悪すぎます。

そのお金でタクシーに
乗ったほうがいいです。

私がそこを頑張らなくても、
運転が上手な人、
運転がお好きな人は、
世の中にたくさん山のようにいます。

そんなドライバーさんに
お金を払って
やってもらったらいいだけです。

また、私がめちゃくちゃ頑張って
運転できるようになったところで、
すごく上手には絶対ならない自信があります(笑)。

なんとかできるぐらいで、
多分他の人に比べたら、
事故のリスクも高いでしょう。

世の中に価値を生み出すどころか、
危険・リスクを生み出すことにしか
ならないですね。

だから私は運転はしないと決めています。

得意な人にお金を払って
やってもらったらいいし、

自動運転車楽しみだなーと、
ワクワクして待ってるところです。

苦労に価値を見出すより、
幸せになる効率を高めていこう

苦労してこそとか、頑張ってこそ、
その先に幸せがあるという価値観の人は、

ラクして成果が出ることを
がんばろうではなく、

がんばって人並みになるようなところを
がんばろうとしちゃいがちです。

自然体で幸せになる人にとっては、
どれだけ苦労したかは
それほど重要ではありません。

大事なのは、
どれだけ幸せになったか、
どれだけ幸せになれるかという
幸せになる効率です。

苦手なことをわざわざ克服して
人並みを目指す必要は全然ありません。

自分が好きで得意なことを活かして、
自分も他人にも幸せにすればいいのです。

ラクすることに罪悪感なんか
全然感じません。

むしろ「わー!こんな省エネで
自分も楽しくて、
喜んでもらえるなんて、
なんて付加価値が高いんだ!
ありがたいな!」という感じです。

ラクすることに罪悪感どころか、
「もうこんな強みを活かさないなんて、
逆に罪でしょうよ!」と思っています。

そして、堂々と得意なことで楽しく
仕事をしたり貢献しようとします。

ここでいうラクするっていうのは、
何もしないでゴロゴロする
というようなラクではありません。

強みを活かして、
ラクに成果が出せるための
仕組み作りは必要です。

ただ、それは、
そもそも自分が楽しいこととか、
好きなこととか、やりたいこととか、
得意なことから発想していきます。

だから、
「苦労をして、やりたくないことを
やらねばならぬ」という
取り組みになるわけがないのです。

むしろ、
「え?こんな簡単なことで
お金もらっちゃってもいいんですか?」とか、

「あれ?ここまでやらなくても
誰も困らないし、
お客様はむしろそんなこと
全然求めてなかったのか」とか、

本質はちゃんと残しつつ、
無駄なこととか
やらなくてもいい苦労とか努力を
削ぎ落としていく、

そういうプロセスです。

つまり、ラクするというのは、

「わざわざ苦労する方を
選ぶ必要はないよ」とか

「苦労しているからエライとか
がんばってるからエライ
というわけでもないよ」ということです。

たとえば、
山の上から眺めたい景色があるなら、

登山を楽しみたい人は
歩いて登っていけばいいし、
登山したくないなら
ロープウェイに乗ればいい。

苦労する方がエライとか、
3時間かけて登ってきたからこそ
美しいわけではなく、

自分はどっちが幸せか、
何が大事かっていう方で決めていきます。

ビジネスも一緒です。

苦労する方ではなくて、
幸せに無理なく成果が出せて、
自分が楽しくて、
お客さまにも価値が提供できる。

それを選んでいきます。

どちらの人生を選ぶかは
人それぞれでOK!

自然体で無理なく楽しい人生を
送っていきたいのか、
がんばって苦労の多い人生を
送っていきたいのか。

これは人それぞれの価値観なので、
どっちでもいいです。

苦労の多い人生が
ダメということはないです。

どちらの人生が上下もなく、
どちらの人生が
イケてるイケてないもありません。

人それぞれですね。
自分が望む方を選べばいいです。

変な回り道、遠回りはやめよう

ただ、自分が
自然体でうまくいく人生を望んでいるのに、
「そのためには苦労が必要だ」と
思い込んでいるのは違います。

昔は多様性がなくて、
社会人としてこうしなければとか、
ある程度画一的な制約に
従う必要がありました。

ただ、もう今は
選択肢がかなり増えています。

今は、「がんばって苦労してこそ
幸せになれる」なんて、
わざわざ苦労の道を通って
回り道をする必要は全然ありません。

最初から自然体で
無理なく幸せになる方を
ダイレクトに目指せばいいです。

そちらの方が効率がいいです。

自然体で幸せな人生を
送りたいなら、
頑張ってこそとか、苦労してこそは
いったん忘れましょう。

自然体で幸せになるんだと、
決めましょう。切り替えましょう。

いかにがんばるかとか、
いかに苦労するかとか、
いかに耐えられる自分になるかを
考えるのではなく、

自分にとって幸せとは何か、
何が好きで、無理なく楽しくやって、
人より上手にできることは何か
価値が生み出せることは何か、

そちらをしっかり考え、
見つけていくことが近道です。

必要はない苦労はせずに、
どんどん強みを活かして
省エネで幸せになっていきましょう。

本日のまとめ

「苦労してこそ
幸せになる」はウソ。

自然体で成果が出る
幸せな生き方を目指そう!

 

今日も最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

さらに学びたい方は、
下記リンクもご覧くださいね。

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