心理学の知識を身に付けてセルフコントロール力を高める

「意志が弱いからできない」のではありません。
「やり方を知らない」からできないんです!

「意志が弱くて、一つのことが続けられないなぁ…」
「ちょっと批判されると引きずったり、気分の波が激しくてダメだなぁ…」

そんなふうに思うことはありませんか。

私も心理学に出会う前はそう思っていました。

ダイエットや運動を続けようと思って失敗した回数は数知れません。

学生時代の試験勉強では、好きな科目はスイスイ進むのですが、苦手は科目は前日まで参考書を開くこともできず、毎回徹夜で一夜漬け。そして試験の日の朝には寝不足でボーっとする頭で「前もってやれば楽なのに…」「次こそはちょっとずつ計画的にやろう」と決意するのです。でもやっぱり、次のテストでは毎回デジャブのように同じ光景の繰り返しでした。

もともと人間関係が得意でなかったこともあり、大学時代はアルバイトがなかなか続けられず、ちょっと嫌なことがあるとすぐ辞めてしまって、100近くの職種を経験しました。

そのおかげで、家庭教師から、パチンコ屋さんやボーリング場のピン運び、夜逃げの後片付けまで様々な業種を経験できたので面白いと言えば面白かったのですが(笑)。

でも、当時は笑い事ではなく、根性のない自分、意志が弱い自分、打たれ弱い自分に心底嫌気がさしていました。そんな自分を変えようと「次こそは!」とあえて高い目標を設定して、さらにできない自分に嫌気がさして…そんな繰り返しでどんどん自分が嫌いになっていました。

そんな私が、心理学に出会って変わることができました。

子どものころから苦手だった運動も自分のペースで無理なく継続することができ、40歳を超えてからトライアスロンにもチャレンジ。

マラソン

アルバイトがなかなか続かなかったことがウソのように、心理の仕事で起業して15年になり、今後も一生続けていこうと思えています。

他にも、10年前に趣味ではじめたガラス工芸では、最初は週1回教室に通うところからスタートして、今では自宅に工房を持つまでになり、販売したり、大切な方にプレゼントする作品ができるまでになりました。

「大人しそうに見えて、すごく行動力があるのでびっくり!」
「どうしたらそんなにあれもこれもできるの?」

ありがたいことに、そんなふうにおっしゃっていただけることもあります。

これは私が変わったわけでも、意志が強くなったわけでもなく、心理学を学んで自分に合ったやり方が分かるようになった、ただそれだけなんです。

今では、私が自分で学んでよかったと思えることを、心理学講座やセミナーでクライアントさんにお伝えしていますが、クライアントさんも、どんどん成果を出されています。

つまり、セルフコントロールに必要なのは意志の力は関係なく、正しい知識を知っているかどうか、知っていることを実行に移せているか、それだけなんです。

セルフコントロールがうまくいかない…その原因は?

セルフコントロールがうまくいかない、些細なことで落ち込みすぎたり、行動が安定しない、その原因は、持って生まれた性格や根性ではなく、次の3つにあります。

  • 自分を知らない、自分のことが分かっていない
  • 意志の力に頼りすぎている
  • セルフコントロールの方法を知らない

一つ目の「自分を知らない、自分のことが分かっていない」から見ていきましょう。

自分のことほど自分では分からない

多くの人は、自分のことが分かっているようでわかっていません。

内的バージョンアップ心理学講座では3つの心理テストを行いますが、その結果を見て、約3分の1くらいの方は「え?私ってこんなタイプなの?思いもよらなかった!」と、非常に驚かれます。
しかし、「言われてみれば確かにそうだ」「なるほど、自分がこういうタイプなんだと理解したうえで過去を振り返ってみると『だからあの時あの人とうまくいかなかったんだ!』など、思い当たることがたくさんある」――驚きの後で、そんなふうに納得される方がとても多いのです。

残りの3分の2の方は「『自分ってこんなタイプなんだろうな…』って大体思っていた通りの結果だった。」という反応です。
そして、「何となく思っていたことを、こうして数値化して示されると、『やっぱりこうなんだ!』『これでいいんだ!』と確信が持てた」とおっしゃる方が多いです。

また、講座の他の参加者と、心理テストの結果を見せ合ってディスカッションする中で、参加者の誰一人として同じ結果の人はおらず、「良い悪い」ではなく、人それぞれ様々な特徴を持った唯一の存在なのだということに体感的に気づいていきます。

その過程で、「こうでなければならない!」という思い込みを超えて、自分の得手不得手、強み弱み、好き嫌いといった自分自身の特徴をニュートラルに捉えることができるようになるのです。

「自分では『これが普通』と思ってたことが、自分の強みだったと気づいた」
「『こうしなければ!』と思い込んでいたことが、自分にはとても苦手なことでやめた方がいいことに気づいた」

そんなふうに自己理解が深まると、セルフコントロールして自分らしく成果を上げることが簡単にできるようになります。

例えば、ある経営者さんは、トップセールスとして毎月見込み客を訪問し、資料を渡して説明をする計画を立てていました。ところが、忙しさを理由に計画通りの訪問が全くできておらず、「ちゃんと時間を作らなくては」「従業員にも示しがつかない」とストレスを抱えていました。

心理テストで分かったのは、その経営者さんは「毎日、毎月と繰り返すような定例作業は苦手」「人と対話するのは好きだが、通り一遍に資料を淡々と説明するようなことは嫌い」「困っている人を助けるのが好き」ということでした。

その経営者さんは、自分の強み弱みを理解したことで、納得して営業スタイルを変え、毎月見込み客を訪問して資料説明をするのではなく、研修講師として登壇機会を増やし、必要な方に必要な知識を伝えていったり、自分も楽しみながら相手に役立つ情報提供をすることに注力するようにしました。

その結果、相手の方から新規契約の依頼が次々と入るようになっていきました。

自分のことが理解できていないと、自分にとって成果が上がる方法ではなく、世間一般でよく言われている『こうすれば成果が出る』という方法で無理矢理やろうとしてしまいます。その方法がたまたま自分に合っていれば成果が出ますが、自分に合っていなければ、時間もエネルギーも無駄になってしまいます。

そして、「これではうまくいかなかったから、また別の方法を…」とノウハウコレクターになってしまう、たくさん学んで努力もしているのにいつまでも成果を出せない…そんな悪循環に陥ってしまうこともあります。

自分のことをしっかり理解できていれば、様々な方法の中から「これが自分に合っている」という方法を選んで実行することができます。ノウハウコレクターにならずに、自分の軸で納得してやるやらないを決めることができます。

成功者も実は意志が弱い?

セルフコントロール-経営者

2つ目の「意志の力に頼りすぎている」についても、先ほどの経営者さんのお話でお分かりいただけるでしょう。

自分に合わないやり方で「無理やり頑張って行動する」
自分に合うやり方で「楽しくストレスフリーで行動する」

どちらが行動量が上がり、成果につながりやすいかは明らかです。

しかし、まじめで頑張り屋さんの方ほど、自分が思うように行動できないときに『自分には合っていないやり方なのでは?』とは考えません。

逆に「苦手なことでもやらなければ!」「苦手なことだからこそ行動して克服しなくては!」と考えてしまう方も多いのです。

そのまじめさ故に、合わないことを何年も続けて成果が出ず、自信を失い、さらに自分のことが分からなくなってしまっている人もいます。

また、世の中で、行動し続けて成果を出しておられる方は、決して強靭な意志の持ち主ではありません。

むしろ、「意志の力は限りがあるものだ」ということを理解して、意志の力に頼らずともできる仕組みを作っています。

例えば、毎週コーチングの時間をもって、業務の進捗管理や方向性の整理をしたり、「一人で原稿を書こう」とせずに、ライターさんと契約して口述筆記の予定を決めたり、締め切りや人の力をかりて、できる仕組みを作っています。

「もっと意志が強ければあれもこれもできるのに!」と思うのは、「鳥のように空を飛べたらいいのに!」と思うようなもの。

「いつか飛べるようになったら」と夢見ても、飛べるようにはなりません。それよりも、人間は飛べないという特徴を受け入れて、新幹線でも飛行機でも使って目的地に行けばいいのです。

新しいチャレンジをするときに、最初の一瞬だけ「よし!やるぞ!」と意志の力を使ってもいいのですが、意志の力は一過性で長続きしません。そのような意志の力を当てにせずに、「どんなに疲れていてモチベーションがわかないときでも、これなら継続できる」という計画を立てた人が行動し続け、成果を出せるのです。

自分自身の取扱説明書、見たことありますか?

最後に、3つ目の「セルフコントロールの方法を知らない」について。

大学や大学院で専門的に学ばない限りは、ほとんどの方は、心理学を深く学ぶ機会がありません。
意識の高い方なら、NLPやコーチング研修でスキルを学んでいる方もいらっしゃいますが、ほとんどのNLPやコーチング研修では30~40人の大人数での学びとなるため、個人個人の到達点にはバラツキがあり、自分自身の内面に目を向けて深く理解し、実践できる人もいれば、せっかくのスキルを活かしきれない人もいます。

その結果、「自分自身の行動や性格について『辞めたい、変えたい』と思うだけで、どうすればいいのか、分からなかった」という方がとても多いのです。

例えば、あなたが楽器を弾けるようになりたいと思えば、レッスンを受けに行ったり、教則本を呼んだり、YouTubeで弾き方を見て学ぼうとするでしょう。
天性の才能があり、誰にも習わずに独自のやり方でものにする方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう方は限られたごく一部の天才だけです。
普通の人は、ただピアノの前に座り、好きなように感性のおもむくままに弾けばいいと言われても戸惑うだけでなかなか上達はしないでしょう。でも、レッスンを受け、教則本に倣って順番に練習すれば、少しずつやり方が分かって弾けるようになっていきます。

セルフコントロールもそれと同じです。知識と反復練習によって身につくスキルなので、正しい知識を得て、繰り返し練習をすれば誰でもセルフコントロール力をつけることができます。

セルフコントロール力は、持って生まれた才能ではなく、学びと練習が不可欠な専門スキルなのです。

しかし、多くの人は、セルフコントロール力を専門スキルとは理解しておらず、「人間力」「性格」のようにとらえています。そして、知識を身につけようとせずに、気合いや自分を責めることで何とかしようとしています。

それは、ピアノを全く習わず、教則本も見ずに、ただピアノの前に座って「弾けるようになりたい!」「なぜ弾けないんだ!」と思うのと変わらないのです。正しいやり方で練習していないのですから、どんなに自分を責めてもできるようにならなくて当たり前です。

セルフコントロール力は誰でも身につけられます。

セルフコントロール力は、心理学の知識を身につけることで誰でも身につけることができます。

しかし、そのことを知らずに自分を責めて苦しくなっている方がとても多いのです。以前の私自身もそうでした。

あなたにはそんな思いはしてほしくないです。

自分を変えたい、自信を持ちたい、もっと行動できる自分になりたい、そんな思いをお持ちの方はぜひ、心理学を学んでいただけたらと思います。
きっともっとラクに、あなたに合ったやり方が見つかります。

まずは参加しやすい半日の体験セミナーへどうぞ