経営者・ビジネスパーソン専門
コンセプトデザイナー/
心理コンサルタントの常光です。

今日は
「仕事もプライベートも充実!を
ムリなく実現する方法」
というテーマで解説していきます。

私のクライアントさんからの
ご相談でもめちゃくちゃ多いテーマです。

動画でご覧になりたい方はこちらから

まずはスタート地点の確認から

このテーマは
【基礎編】考え方、マインド、スタート地点の確認
【実践編】実際の取り組み方、方法論
の2回に分けてお伝えします。

1回目【基礎編】のこのコラムでは

仕事もプライベートも充実した
ライフスタイルを実現するための
基礎となる考え方、マインドの部分、
スタート地点を確認します。

具体的な方法論を早く知りたいという方も
いらっしゃるかもしれません。

しかし、焦りは禁物です。

そもそもベースのところで
キャリアについての捉え方が間違っていたり

最初のポイントがおさえられてないのに
方法論だけを実践しても

そもそもスタート地点が
違っていたら上手くいかないからです。

例えば、登山をする時に
自分が登山口にいると思い込んでいて、
実際には全然違うところにいたら

地図通りに進んでいるつもりでも
目的地と全く違うところに
着いてしまいます。

スタート地点が違えば、
途中の道もすべて違いますから、

「え?本当にこんなケモノ道通るの?」と
おかしく思いながら

「でも地図で見ると、確かに
このルートのはずなんだよな」と、
いばらの道を突き進むことになります。

いつまでも気付けないで
時間もエネルギーも
すごく無駄にしてしまうことがあります。

ですから、最初のスタート地点の確認は
とっても大事。

焦らず基礎の確認から進めていきましょう。

仕事もプライベートも充実!を
難しくしている無意識の思い込み

「仕事もプライベートもどちらも大事」
「両方充実させたい」と
口では言うものの

「実際には両方充実なんて難しいことだ」
「めちゃくちゃ頑張らなければ
できないことなんだ」という
思い込みを持っている方も多いようです。

無意識なので、
自分の思い込みにすら気づいていない方もいます。

残念ながら、最初から
「難しい。無理だ」と
無意識で思い込んでしまっていたら
叶うものも叶わなくなります。

まずはスタート地点の考え方、
マインド自体を変えた方がいいでしょう。

マインドを変えていくために必要なのは
気の持ちようではなく知識です。

そもそものキャリアの捉え方を
変えていくことからはじめましょう。

二種類のキャリア

キャリアには次の2つの捉え方があります。

ワークキャリアは
お金がもらえる仕事だけをさすもの。

ライフキャリアはお金がもらえる仕事に加えて、
お金はもらえないけどやる活動も含まれます。

ライフキャリアには、
報酬が伴うお仕事=ワークキャリアのほか、
家庭生活や地域活動・ボランティア活動、
趣味、ライフワークなどなど、
様々な役割が含まれます。

つまり、ライフキャリアは
単に仕事ではなく
その人の生き方や人生全体を表す言葉です。

ちなみに弊社の社名
「ライフキャリアサポート」は
この「ライフキャリア」からきています。

キャリアデザインを考えていく時には
ワークキャリアではなく
ライフキャリア、つまり人生全体を
考えていく必要があります。

仕事もプライベートも充実は
当たり前で自然なこと

仕事もプライベートもどちらも充実は
「難しい」とか「大変」と
捉える必要はまったくありません。

仕事かプライベートかどちらかではなく、
ライフキャリア全体を
充実させていこうとすることは
当たり前で自然なことなんだと
捉えるところからスタートしましょう。

例えば、食べ放題を食べに行く時に
「今日、お肉とデザート両方
食べれるかなぁ…?」
「両方食べるなんて無理だよね」
なんてわざわざ難しく考えないはずです。

そもそも食べ放題に行くのは
いろんな種類のものを食べたいから。

「お肉とデザート、
もちろん当たり前に両方食べますよ!」
という感覚で行くでしょう。

当たり前のように両方食べて
「おいしいな~。
どっちも食べられて幸せ~」と味わえばいいのです。

「仕事もプライベートも充実」も、
肩ひじ張らず、
そんなイメージでいけばいいのです。

ただ、たくさん食べれば食べるほど
幸せ感も上がるというわけではありません。

そこは量ではないということも
気をつけましょう。

食べ過ぎて気持ち悪くなってしまったら
何のためにお金と時間を使ったのか
本末転倒です。

フードファイターの
トレーニングではないのですから、

自分が食べたいものを
ちょうど「おいしいな。幸せ」と
美味しくいただける量だけ楽しむ。

それが一番幸せな
お食事になるでしょう。

ライフキャリアデザイン、
人生設計も同じです。

人よりたくさんできたということが
幸せ感につながるわけではありません。

自分の人生、
ライフキャリアという器の中に

自分がやりたい活動を
自分がやりたいだけ入れていき、

ちょうどよく味わって
「毎日楽しいなぁー。幸せ」と感じられる状態。

それを創っていくために
生き方をデザインしていくのです。

仕事もプライベートも充実した
ライフスタイルをつくるというのは、
そういうイメージから
スタートしていきましょう。

部分最適と全体最適

ここで「部分最適」と「全体最適」
という言葉をご紹介しておきます。

部分最適:ある部分だけが最適な状態を目指すこと

全体最適:全体が最適な状態を目指すこと

部分最適を積み重ねても
全体最適にはなりません。

最初から全体最適を目指すことが必要です。

例えば、お料理を作るときに
最高の食材を組み合わせれば、
一番最高の料理ができるというわけではありません。

ウニ、和牛、いくら、かに、
フォアグラ、キャビア…

一つ一つは抜群に美味しい
最高級の食材をたくさん使ったからと言って
それが一番おいしいものになるとは限りません。

食材同士がケンカして
台無しになることすらあります。

どんなお料理を作りたいのかという
全体像を最初からイメージして

パーツの組み合わせではなく
全体を最適化していく必要があります。

世の中のありとあらゆることが
これに当てはまります。

例えば、スポーツの世界でも
莫大な契約金で
世界中から超一流の選手だけを
たくさん集めてきたからといって

そのチームが
いつも優勝するとは限りません。

チームワークや
全体として機能するかというところも
すごく大事です。

会社やビジネスも同じです。

超ハイスペックな人材だけを集めたら
それだけで会社全体として
成果が上がるわけではありません。

逆に、一人一人は
めちゃくちゃ優秀というわけではなくても

会社全体で理念や目的、方向性が明確で
みんなが同じ方向を向いて
頑張っている組織の方が強いです。

部分最適の積み重ねは
全体最適にはなりません。

最初から全体が最適な状態を
目指す必要があります。

ライフキャリアデザインも同じです。

個々の活動をいくら頑張ったからといって
それだけで自動的に全体が
幸せになるということはありません。

先日、Netflixでハリウッドで
ご活躍されている
ある俳優さんのインタビューを見ました。

たくさんヒット作に出演されている
人気の俳優さんですが、
ご自身の過去を
こんなふうに振り返っておられました。

「昔の自分は仕事の成果に
取りつかれていました。

ヒット作を出し続け、
仕事がうまくいっていれば
家庭もうまくいって
子供たちも安心安全に暮らせるはず。

そんな幻想に取りつかれてたんです。

でも、それが間違いだと気付きました。

いくらヒット作を出していたからといって
子供が事故にあうこともあるし
家族が病気になることもあります。

人生にはいろんなことが起こります。

私はそれが受け入れられてなくて
とにかくヒット作を出し続ければ
安心が手に入るという
幻想にしがみついていた。

そうすることで
本当の不安から目をそらし続け、
成功することに依存し続けていた。

でも、それではいつまでたっても
本当の心の安心は得られなかった。

私に必要だったのは
『人生にはいろんなことが起こるが、
何が起こっても自分なら対処できる』
という自信を持つことだったと気付きました。」

華々しい成功を収めている方でも
実は内心の幸福感は
必ずしも高いわけではありません。

ライフキャリアのコンテンツの中で
どれか一部分が満たされていれば
すべてがうまくいくという
わけではないのです。

また、
仕事だけの1点集中ではなく

仕事も一生懸命
家庭も一生懸命
趣味も一生懸命、と

すべて手を抜かずに頑張れば
結果、トータルとしても
全部ハッピーになるのではないかと考える
ストイックな頑張り屋さんもいます。

しかし、それも違うのです。

次にもう一つ事例をご紹介しましょう。

仕事も家庭も一生懸命な
バリキャリ女性の事例

私の母親の話です。

私の母はフルタイムで仕事しながら
3人の子どもを育てていました。

私の父は全く家事をしない人だったので
一人でほぼすべての家事をして、

さらに手作りのカバンや服なども
作ってくれていました。

本当にすごいなと思います。

しかし、
子どもの頃の私から見て
母は全く幸せそうには見えませんでした。

子どもの頃の私から見た母は
いつもピリピリしてて大変そうで
怖い人というイメージでした。

さらに、私は子どもの頃、
その母の手作りのカバンがイヤでした。

作るんじゃなくて、
買ったのが欲しいな~と、思っていました。

作っている母も
全く楽しそうではありませんでした。

私も全然喜んではおらず、
明らかに買ったカバンの方ばかり
ボロボロになっても使ってるのに

なんでわざわざまた作るんだろうな?と
子ども心に疑問に感じていました。

でも「何で作るの?」なんて聞いたら
「あんたのためでしょうが!」と
怒られそうなので
何も聞きませんでした。

古い生地や余っている材料があるから
作るわけではなく

材料を新品で買ってきていましたので、
結構お金もかかっていたと思います。

だからお金がないから節約のために
手作りしていたわけでもありません。

ある時、 私が大人になってから
母がポロッと
こんなことを言いました。

昔は「あなたはお仕事をしてるから
おうちのことができなくて
お子さんがかわいそうね」って
人から言われない為に
ムキになって
やってたところがあるのよ。

今思うとあほらしいよね。
誰に何をアピールするために
頑張ってたんだろうね。

それを聞いて泣きそうになりました。

同時に、「ああ、そういうことか」と
長年の疑問が解消しました。

私の母は本当に一生懸命
頑張ってきた人だったんです。

それに対しては
「本当にありがとう」と
心から感謝しています。

しかしその頑張りは、
母自身も言っているように

本当に誰に何をアピールするための
頑張りなのか、あほらしいですね。

その頑張りによって
母自身も全く幸せにはなっていませんし、
私も喜んでいません。

好きでもない手芸を頑張って
子どもが使いもしないカバンを
作る時間があったら

ゆっくりテレビ見たり
ダラダラ過ごしたり
好きなことをして楽しく
過ごせば良かったんです。

当時の母は、家庭では
「仕事してるからダメな母」と
言われたくない。

逆に会社では
「女性だからできない」とか
「子どもがいるからできない」と
言われたくないと、

母としても100点、
仕事でも100点を目指して頑張り、
相当苦しかったんだろうなと思います。

だからあんなにいつもピリピリして
怖くて幸せそうじゃなかったんだなと
すごく腑に落ちました。

スーパーウーマン症候群

「スーパーウーマン症候群」という
言葉があります。

仕事も完璧。
妻としても完璧。
母としても完璧。

そういう一人何役もの役割を
全部完璧にこなそうとする
優等生タイプの方に多い
ストレス症候群の一つです。

一人で全てを完璧にやろうとしても
実際には無理がありますから、
無理がたたって体調不良が出てくる
という状態ですね。

私の母は、まさに
この状態だったのでしょう。

女性に多いと言われる状態ですが
今は男性も、家事や育児を
頑張る方も多くなっています。

今後は男性にも同じように出てくる
症状かもしれません。

仕事も100%、家庭も100%頑張ったら
合計200%の幸せな人生になる
ということはありません。

食べ放題で人の2倍食べたからと言って
人の2倍幸せになるわけではないのと同じです。

だからと言って、
仕事は50点、
プライベートは50点
両方手抜きしながらやればいい
ということでもありません。

その考え方は
「仕事はこの量。
プライベートはこの量」と、

部分部分でしか考えてない。
部分最適になってしまっているからです。

部分最適を積み重ねても
全体最適にはなりません。

全体最適で
「どんな人生を送りたいのか」という
全体像を最初からイメージし、
そこを目指すことが大事です。

私の母の例に戻って
考えてみましょう。

仕事も家事もあんなに頑張っていた
私の母は
いったい何を求めていたのでしょうか。

全体像としては
どんな人生にしたかったのでしょうか。

おそらく母は
認められたかったのでしょう。

「頑張ってるね」
「エライね」
「すごいね」
そんな評価を求めていたのかもしれません。

実際本当にすごく頑張っていたから
そういう評価に値する人だと思います。

でもそれを
「人から言われないといけない」と、

自分の価値を判断するのに
人の評価に頼ってしまっていたら
それは満たされません。

人それぞれ価値観は違いますから
たとえば、当時の古い考え方で
「女性は必ずおうちにいて
子どものためにやるもの」という

性的役割分業の価値観の人からすれば
私の母が仕事のかたわら
どれだけ頑張ってカバンを作ろうと
「すごいね」とはならないでしょう。

「私の方がもっとやってますけど?」と
なってしまうと思います。

ですから、
自分の価値を他人の評価だけに頼り、
「みんなに認められないと!」と思うと、

無制限にどこまでも頑張る状態に
なってしまいます。

当時の私の母に必要だったのは
人からの評価で自分を満たすのではなく、

自分で自分を認める自己肯定感です。

人から「常光さん家は既製品ばっかりで
お子さんかわいそう」と
言われたり思われたりしたとしても

当の子ども自身(私)が
既製品の方が好きなわけです。

だからいくら頑張って作ったところで
喜ばないし、使いもしません(笑)。

だから
「既製品好きな子でよかったわー
私手芸好きじゃないし、
作らなくていいのラクやわー」と
思っておけばいいだけです。

相手を納得させようとか
論破しようとすると
また価値観の違う人との議論というところに

膨大な時間とエネルギーを
割いていくことになってしまいますから

「自分は自分でいいんだ。
自分のやり方でいいんだ」と
自分で自分を認めればいいだけです。

せっかく働いて稼いでるんだから
オシャレなカバンを買えばいい。

それのどこが
かわいそうなのでしょうか?

実際、子どもの頃の私から見た母は
仕事をしていたので
パリッとしたお洋服を着ていて

お洒落で格好いいなと
私は思ってました。

他のお母さんみたいに
いつもおうちにいてくれる
家庭的なお母さんがいいなと
思ったことは一回もありません。

不機嫌になりながら
手作りのカバンを作ってくれる
お母さんではなく

働いているカッコいい
ありのままの母が私は好きでした。

だからありのままで良かったんです。

当時の母の理想の全体像を
勝手ながら考えるとしたら

「自分なりのやり方で、
仕事も家庭も無理なく
両方日々楽しんでいこう」とか

そういう全体像で
良かったんじゃないでしょうか。

そして、その全体像に対して
「人とは違うかもしれないけど
自分は自分のやり方、
生き方でいいんだ」と

自己肯定感を持つことが
母の幸せのためには
なにより大事だっただろうと思います。

自己肯定感がないと、
自分のやりたい人生のためではなく
人から認められるために
頑張ることになり、
人生設計がうまくいきません。

自己肯定感については
別のコラムで詳しくお伝えしていますので、
こちらもよければご参考になさってくださいね。

ちなみに、私の母親は
今はそれなりに自己肯定感を持って
幸せに楽しそうにやっているようです。

昔を振り返って
「あの時、何の為にあんなに
頑張ってたんやろ?あほらしいわ」と
言えるようになったということは、

自分の幸せのためではなく
人からの評価のために頑張っていた
過去の自分に気付き、
それを認め、受け入れられている
ということです。

だから、今は
「いろいろあったけど
自分は自分でいいんだ」と
感じているようです。

本当に良かったです。

仕事をしていなくても
キャリアはある!

専業主婦/夫やリタイアしている方など
ワークキャリアはしてない人にも
もちろんライフキャリアはあります。

「仕事をしていない人には
キャリアデザインは必要ない」と
誤解している人がいますが

ライフキャリアデザインは
誰にでも必要です。

キャリアという言葉の語源は
馬車の轍(わだち)からきています。

馬車が通ってきたあとに付く
車輪の跡のことを、
「キャリア」と呼んだのが始まりです。

つまり、この道を通ってきましたという
プロセスを表すのが本来の意味です。

もともと、キャリアという言葉に、
報酬や仕事という意味はありません。

こういう活動をしてきたという
その人の生き方のプロセスを表すのが
もともとの意味です。

つまり、ライフキャリアという捉え方です。

誰にでもキャリアはあるし、
キャリアデザインは
全ての人に必要です。

空の巣症候群

お子さんが成長して
進学や就職で家を出られると
親御さんが体調を崩すことがあります。

40代、50代の女性に多く
「空の巣症候群」と言われたりします。

これは、役割の急激な変化に
心がついていかないことが原因です。

その人のライフキャリアの中で
これまで20年とか長年にわたって

時間的にも心理的にも
「子育て」がかなり大きな割合を
占めていたわけです。

その役割が急に
なくなっていくわけですから
これはとても大きな変化です。

人間にとって
悪い変化だけではなく、
嬉しい変化もストレスになります。

頭では
「息子も志望校合格してよかったなぁ!
これから私も自分の好きなことできるわ」と
思っていても

20年という長い年月、子育てに
かなりの時間とエネルギーを割いて
一生懸命やってきたのですから、

すぐにシフトチェンジが
できなくて当たり前です。

「あれ?そもそも趣味って
どうやって始めるんだ?」とか

「そもそも何をやりたいんだろう?」と

役割の変化に
心がついていかない状態に
なることがあります。

それが心や身体の不調として
現れるのが「空の巣症候群」です。

対処法は、
ライフキャリアデザインに
取り組むことです。

子育てという大きな役割がなくなったあとの
ライフキャリア全体を
「これからどういう構成にしていこうか?」と
再構成。組み立て直しです。

だから、仕事をしてないから
キャリアデザインは必要ないということは
全くなくて

仕事を持っていようと
持っていまいと
キャリアデザインは誰にでも必要です。

このコラムでは、
「仕事もプライベートも充実」という
テーマでお話していますが、

それは、
経営者とビジネスパーソンという
仕事を持ってる方を対象に
私が活動してるからです。

仕事をしている人を対象に
書いているコラムなので
「仕事もプライベートも充実」と
書いているだけで

みんなが仕事をするべきという
意味では全くありませんので
そこは誤解しないようにお願いします。

また、経営者やビジネスパーソン以外の方で
このコラムを読んでくださっている方が
いらっしゃったら、それも大歓迎です。

「仕事」の部分をご自分の活動に
読み替えて下さいね。

人生に必要不可欠なもの

人は仕事や収入がなくても
生きていけます。

ある程度資産を構築したら
あとはリタイアして
仕事をせずに生きていく方も多いです。

資産がなくても働けなくなったら
日本だと生活保護などの
サポートもあります。

幸せに生きていく上で
仕事はあってもなくても構いません。

ワークキャリアという器の中に
どういう具を入れていくのかは
人それぞれです。

こちらの図の中には、仕事、家庭、
趣味、ライフワークなど
いっぱい書いていますが

これは、「例えばこういう活動があります」
という参考例であって

この活動を全部コンプリートしましょう
という意味ではありません。

仕事をしてもいいし
しなくてもいいです。

家庭を持っていてもいいし
持たなくてもいいです。

趣味があってもいいし
なくてもいいです。 

地域活動・ボランティア活動を
してもいいし、しなくてもいいです。

ライフワークがあってもいいし
なくてもいいです。

別にないパーツがあっても
全然OKです。

ただ、
これだけはみんな必要なんだろうな。
ないとツライんだろうなということがあります。

それは、
生きがいややりがい、
何かをやっていて楽しいとか
生活にハリがあるとか
そういう感覚です。

それがないと
人ってツライんだろうなと思います。

私の周りの方でも、
仕事を早めに引退して
「あとは家庭菜園でもやりながら
のんびり暮らしますわ」という人も
いらっしゃいます。

でも、そういう方々の
その後を見ていると
全然のんびりしていません。

1~2年はゴルフや旅行など
悠悠自適でのんびり過ごされている
感じなのですが、

しばらくのんびりしたら
またお仕事を始める方も多いです。

仕事でなくても、
「家庭菜園でもやってのんびり」と
言っていた人に
実際話を聞きに行くと、

「それはもう家庭菜園ではなく
農業ですよね」という規模で
やっていたりします。

「最初はのんびりと思ったんだけど、
やってるうちに楽しくなっちゃって、
どんどん拡大しちゃって、
今年はジャム作って売ろうかな」なんて
全然のんびりしていません(笑)。

また例えば、
コーチングや人材育成を
お仕事にされていたという方だったら

「のんびりするわ」とおっしゃっていたのに

結局、地域のお子さんを相手に
何か教える活動をはじめられてNPOを作ったり、

現役時代と変わらず
結局人材育成をやっていらっしゃる、

本当にそれが好きなんだなぁ~
という方もいらっしゃいます。

だから、
仕事か趣味か、
仕事かライフワークか、
仕事かプライベートか、など
分けることに意味はありません。

仕事であれ趣味であれ
ライフワークであれ、
自分が好きで
やりがいを感じることをやればいいのです。

仕事=ワークキャリアがなくても
人は楽しく生きていけますが

やりがいや、
やっていて楽しい感覚、

これをやっているからこそ
生きてる実感あるとか

生活にハリがあるとか

そういう部分がないと
人間はつまらなくて
結局それを求めてしまいます。

高級ホテルでのんびりというのも
たまにならうれしいけど、
365日毎日何年もとなってくると、
退屈でつまらないと感じる人が
多いのではないでしょうか。

結局人が一番求めている
人生に必要不可欠なものは

お金でも仕事でもなく
生きがいややりがいです。

これをやっていて
自分が幸せだなとか

これをやっていて
自分は自分でいいんだなと
心から感じられる感覚です。

ですから、
自分が楽しいこと
やりがいを感じることから

「どんな人生にしたいか」という
ライフキャリアの全体像を
考えていくのが効果的です。

具体的にどう組み立てて
考えていくのかについては
また次のコラムでお話しします。

自分らしく幸せな
ライフスタイルを実現するための
スタート地点

今日のこの動画の目的は
スタート地点を確認ですので、
最後にそこをおさらいしておきましょう。

仕事もプライベートも充実した
ライフスタイルをつくるための
スタート地点。

1.仕事もプライベートも充実は
当たり前にできる
(贅沢や難しいことではない)

食べ放題でお肉とデザートを
両方食べるのと同じくらい
当たり前の普通のことという
前提からはじめましょう。

2.部分最適の積み重ねではなく
全体最適を目指す

部分を積み上げて
全体を作ろうとするのではなく
「どんな人生にしたいか」という
全体像から考えていきます。

食べ放題に行って
一つ一つのお料理だけを見て
「これも!これも!」と
片っ端から取るのではなく、

まず全体を見て
「こんな料理がある」という全体像を把握して

「今日はこれとこれは外せない。
絶対食べたいな」とか
「これは最後もし余裕があったらでいいか」と
その日の食事の全体像をイメージしてから
取りに行くほうがいいでしょう。

やみくもに頑張る前に
自分にとっての幸せな人生を
イメージしてからはじめましょう。

3.理想の人生の全体像は
 自分のやりたい、やりがい、
 好き、楽しいから発想する

「自分にとっての幸せな人生の全体像」の
イメージは、

「これをやるべき」という世間の声ではなく、

自分のやりたいこと、やりがい、
好き、楽しいといった
自分の感覚から発想をしていきましょう。

スタート地点の確認、できましたでしょうか?

実は
多くの方が正しいスタート地点に
着いていません。

間違ったところからスタートして
頑張っているのに
幸せ感が薄かったり、
プレッシャーで苦しい方が多いのです。

だから「まだやっとスタート地点か」なんて
ガッカリする必要はありません。

正しいスタート地点についただけで
だいぶ進んでいますよ。

今日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございます。

よければまた次回のコラムでも
お会いしましょう。

ご興味のある方は、
無料教材もぜひダウンロードして
学んでみてください。

自分らしく幸せを実現する
ライフキャリアデザインについて
詳しく知りたい方はこちら