『幸せビジネス心理学』開発者、
コンセプトデザイナー/
心理コンサルタントの常光です。

「場所と時間に縛られない
働き方やライフスタイルを確立したい」

クライアントさんからよく聞く言葉です。

特に30代以下の
若いクライアントさんに多い
ご要望のように感じます。

コロナによる影響も大きいのでしょう。

「在宅勤務ができること」が
優秀な人材を集めたい企業さんの
大きなウリの一つにもなっていますね。

自宅でできる仕事=内職だった時代とは
随分イメージが変わったものだなぁと思います。

私自身も自由なライフスタイルが大好きで、
今はそれが実現できて
とても満足しているので、
その想いにはすごく共感します。

自分らしく自由に生きたいという
若いクライアントさんのお力になれることも
とても楽しいです!(^^)!

キーはオンライン化ではない

一方で、
「場所と時間に縛られない働き方
=オンライン化」ととらえている方が多く、
それはちょっと違うんじゃないかなぁ~と思います。

というのは、
今のようにオンライン化が進む前から、
例えばFAXやメールを使うなどして
場所と時間に縛られない働き方は
十分実現できていたからです。

私は学生時代からそのようなアルバイトを
たくさんしてきました。

20年前でも、
「会社に来てやりたいときはやればいいし、
自宅で作業して、
メールで送ってくれてもいいよ」という
アルバイト先もありましたし、

完全在宅勤務で、
メールとFAXでやり取りをして
顔を合わせるのは月1回現場のみという
アルバイト先もいくつもありました。

今、弊社は在宅勤務で、
秘書さんともリアルでお会いしたのは1回だけ、
という話をすると、
「最先端ですね!」と言われることもありますが、
最先端でもなんでもなく、
昔から普通に大勢の人がやっていることです。

いろんなツールのおかげで
20年前より格段に
便利にできるようにはなっていて、
ありがたいなぁとは思います。

ただそれは、
できなかったことができるようになった!という
0→1の変化ではなく、
もともとできることがもっと簡単になった!という
1→1.2くらいの変化かなと感じます。

技術的に進化してできるようになったというより、
元々できるのに
「直接会って話さなければ」
「メールだけでは失礼だ」と言うような
価値観で縛られていたことが、

「なんだ、別に会わなくてもできるじゃん」
「行かなくてもいいじゃん」
「『おうちにいたい』が褒められる時代になったー!」
「ハンコいらないよね?」などと
社会的心理的に許容されるようになったという
要因の方がかなり大きいですね。

また、私はパチンコ屋さんや本屋さん、工場など
様々な店舗や職場でもアルバイトをしましたが、
場所と時間が決まっているだけで、
縛られている感覚はありませんでした。

自分の好きなバイトを選び、
好きなシフトを選び、
休みたいときは
他の人に代わってもらえばOKですからね。

「バイトがあるから〇〇できない」と
言っている人を見ると、
「なんでかな?ほかの人に代わってって
言えばいいだけなのに?」と
不思議に思っていました。

「代わりがいない」と言う人もいましたが、
総理大臣だって代わったって
日本中が大混乱などという事態にはなりません。
代わりがいない仕事なんてないでしょう。

「代わってほしい」と人に尋ねる前から
「迷惑かけたくない」と言う人もいました。

多分、その人は
「代わってほしい」と言われたら、
嫌でも断れない人なのだろうと思います。

だから相手も聞かれたら断れないと思い込み、
要望を伝えたり、
都合を聞くだけでも
相手に迷惑をかけてしまう、
困らせてしまうと思い込んでいるのでしょう。

「仕事があるから」
「代わりがいないから」ではなく、
そのような思い込みに気付いていないから
自分で自分を縛っているのです。

自分を縛る思い込みに気付かないと…

「オンライン化すれば
場所と時間に縛られない働き方ができる」と
思っている方の多くは、
実はオンライン化すると、
もっと縛られることになります。

それは、リアルか、オンラインかという
形態によって縛られているのではなく、
その方ご自身の
「こうしなければ」
「こうするのが普通だ」
「こんなことしたら迷惑をかける」
という思い込みで
自分で自分を縛っているからです。

オンライン化しても、
その思い込みに気付かなければ、
場所と時間に縛られないどころか逆に
場所と時間の自由が利く分
常に縛られ続けることになります。

そんなニューノーマルはイヤだ

駅や空港、旅先でずっと
パソコンの画面に向かっていたり、
電話対応をしている人を見かけませんか?

その方が、「いつでもどこでも
大好きな仕事ができる環境」を求めて、
そのライフスタイルが
実現できたのならいいのですが、

「場所と時間に縛られないようにしたい」
と思った結果のオンライン化が、
旅先でもご家族とのだんらんのひと時にも
ずっとパソコンや電話が手放せない
ライフスタイルを実現させてしまうようでは
残念ながら逆効果です。

「ワーケーション」という言葉に踊らされて
移動時間と交通費を使って、
結局は自宅でできる仕事を
遠くまでしに行っただけだった…
バタバタしてあまり楽しめなかった…
何だか疲れた…という
時間を過ごしても
人生の満足度は高まりません。

場所と時間に縛られない
ライフスタイルを実現するために

必要なのはオンライン化ではなく、
「こうあらねば」と自分で自分を縛っている
無意識の思い込み・捉われに気づくことです。

私自身は、自営業ということもあり、
自分の働き方をかなり自由に決めています。

現在は固定の仕事は月7日のみ、
必要以上の華美な生活をせず、
それだけで楽しく生活できる
マネープランを組んでいるので
残りの23日は何をやっても自由です。

私の場合、一定の収入は必要ですが、
それ以上は収入を増やすことより、
時間の自由度を増やすことを重視して
人生設計をしていますので、

3週間旅行に行くこともできますし、
家でまったり過ごすこともできます。

学校や研修に通って
学びやスキルアップをすることもできます。

その場合も、たっぷり時間があるので、
課題や復習も余裕をもってでき、
楽しく学べて身につくのも早いです。

それがまた
次の仕事にも生かせます。

好きなことを仕事にしているので、
残りの23日も
仕事をしていることも多いです。

このホームページでご紹介している
経営者・ビジネスパーソンの方向けの
ライフキャリアデザイン講座も、
固定の仕事ではなく、
この残りの23日で、
やりたいから好き勝手にやっています。

私にとって、
セミナーのコンテンツを作ることは
趣味のようなもので、一番楽しい時間です。

「明日は一日何もアポイントがないから
自宅で存分に
コンテンツ作成ができる!」と思うと、
前日からワクワクソワソワするほど
コンテンツ作成が大好きです。

移動時間やSUPを漕ぎながらも
「今度のセミナーで
何しゃべろうかなぁ~」と
ぼんやり考えたり、
ひらめいたりすることが楽しいです。

そして、セミナー日程は
「スポーツジムが定休日の木曜日に
セミナーしようかな」という感じで、
決めています。

セミナー日程よりも
スポーツジム優先です(笑)。

この話をすると、驚かれたり、
「どうやってそんなライフスタイルを
確立したんですか?」と
不思議がられることも多いですが、
特に「固定の仕事は月7日だけにするぞ」と
決めているわけではありません。

やりたいことをやりたいようにやって
楽しく暮らせるように心がけてきて
結果的に今はこの形になっている
というだけです。

また数年後には変わっているでしょう。

無意識に自分を縛っているのは自分。

多くの人は、
「月7日間だけ働いて生きていくなんてできない」
「月20日くらいは働かないと」などと
無意識に思っています。

休むことや楽しむことに罪悪感を感じ、
それを当たり前と思っている人すらいます。

一体何のための人生なのでしょうか?

また、
「仕事の予定の方が
プライベートの予定より優先」
「仕事が終わったら残りの時間で
好きなことをしよう」と
無意識に思っていて、
仕事の予定だけで
一日、一週間、一か月、一年が終わってしまう、
それを繰り返している人もいます。

ほとんどの仕事というのは、
もっと品質を高めようと思えば
やりたいこと、やるべきことは無限にあり、
いくらでもできてしまいます。

だから、「仕事が終わってから
プライベートのことは考えよう」と
思っている人の仕事は
永遠に終わらないのです。

そうして長時間やることで
精度や品質が必ずしも高まるわけでもなく、
時間があるからダラダラと
作業効率が落ちてしまうこともあります。

プライベートの予定があるからこそ、
「〇時までにやるぞ!」と締め切りができ、
仕事の精度も上がるというものです。

オンライン化しても
「月20日くらいは働くもんだ」
「仕事の予定の方が
プライベートの予定より優先」という
無意識の思い込みがあると、

旅先でもパソコンを開き、
立て続けにZoomで打ち合わせをして、
ライフスタイルはそれほど変わらないか、
かえってメリハリなく
バランスが崩れたライフスタイルに
なってしまうことすらあります。

会社員は自由にできない!?

「常光さんは個人でお仕事されているからできるんです。
私は会社員で副業もNGなので、
なかなか自由にはできません。」と
おっしゃる方もいらっしゃいます。

確かにそういう捉え方もできるかもしれません。

所属している組織の規則やルールによっては
なかなか自由にできないと
感じる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、私は自営業だから自由にできるわけではなく、
「一定以上に収入をあげるよりも
時間の自由度を最優先するぞ」という方針で
コツコツ人生設計に取り組んできたから、
今のライフスタイルになっているのです。

自営業だからではなく、
「好きなことを好きな時にして
好きなことでお客さんに貢献して、
好きな人と付き合って楽しく暮らす!
自由で幸せが一番大事!」という
自分のビジョンを実現できると信じて
コツコツ取り組んできたから
だんだんとできるようになっただけです。

自営業でも顧客からの要求には逆らえない…と
めちゃくちゃ縛られている人も多いですし、
副業NGの会社員でも
自由にお仕事なさっている方もたくさんおられます。

「会社員だから自由にできない」と
決めつけている人は、
自由な発想でのびのび
自分らしいライフスタイルを実現している
会社員の人に謝った方がいいですよ(笑)

雇用形態は関係はありますが、
絶対的な指標ではありません。

副業NG会社員でも
縛られていない人も大勢いる

会社員で副業NGの方でも、
自分でやりたい仕事を作ったり、
社内のやりたい仕事に積極的に手をあげたりして、
会社の看板や資金力などのリソースをフル活用して
会社の仕事として堂々とお金を稼ぎながら
会いたい人に会ったり、
やりたいことをやっている人もいます。

「取引先に寄ってから直帰しますね」等と
時間や場所に縛られない働き方をしている方も
大勢いらっしゃいます。

また、仕事以外のやりたいことを
会社の部活動や福利厚生のイベントにして、
会社に活動資金を出してもらいながら
やっている人もいます。

その部活動で講師としての経験を積んで、
独立のために準備をしているという人もいます。

そうして独立された社員さんを
「夢が叶ってよかったね」と
嬉しく送り出す企業さんもあります。

副業NGでも
報酬さえもらわなければ
仕事以外の時間で何をやっても自由ですから、
スキルチェンジや物々交換したり、
ボランティアとして実績を積んだり、
報酬以外の必要経費を賄うという形で、
自分の好きな時に好きな場所で好きなことをして
豊かになっている人は大勢いらっしゃいます。

「会社員で副業NGだから自由にできない」
と感じる方は、その考え方で
自分で自分を縛っていることに気づくと、
少し自由になれると思います。

就業規則以上に
自分で自分を縛る必要はないのです。

自分を責める必要はない

こういうことを書くと、
「立場によらず、できている人はいるのに、
私はダメだ…」と
自責に陥ってしまう人がいるのですが、

私は決して、
「人のせいにせずがんばれ!」などと
叱咤激励するために書いているのではありません。

むしろそういう根性論的な感じ、大嫌いです(笑)

自分で自分に「○○だからできない」という
縛りを作っている人が、
少しでも自由に発想して
さらに幸せなライフスタイルを実現するための
手助けになればいいなと思って書いています。

「できている人もいるのに私はダメだ…」という
自責ではなく、
「なるほど!思いつかなかったけど
そういうやり方もあるのか!」と
発想を広げるためにご活用くださいね。

今の環境ではできない…と
思う人のパラドックス

今自分が所属している組織に
そういう自由度がなければ、
自由度のある組織に転職してもいいでしょう。

ただ、自分の会社で
「こんなことやりたい!」と提案できる
発想力と行動力のある方であれば、
自由度のない会社からは
とっくに転職しているはずです。

「今の会社では自由に動けない…」と
悩まれる方のほとんどは
「かといって転職する勇気もないし、
そもそも自分が何をしたいか、
どこに転職したいかも分からない…」と
悩むことになります。

いずれにしても、
自分の思い込みに気付き、
自由な発想ができるようになれば、
「副業NGの会社員だけどこれはできる!」
ということも見つかるようになります。

また、
「今の組織でこれが無理なら、
こういうところに転職するのもアリかな」
というふうに選択肢を広げることもできます。

全て自分の思い込みに気付き、
発想力を高めるというところに
つながってくるのです。

そして、思い込みに気付き、
発想を広げられる人は
どんな環境でも自由に生きて、
思い込みに気付かず捉われている人は
どんな環境でも自分を縛って生きるという
残酷な二極化が進んでしまう現実があります。

オンライン化の前に
根本的に仕事のやり方を見直そう

「とりあえず会って話さないと」という
思い込みがある人は
中身の薄い会議に時間を使っています。

オンライン化すると
それがオンラインミーティングになるだけです。

私自身は、
Zoom等のオンラインツールを使った
打ち合わせはほとんどやりません。

(セミナーやセッションでは
便利に使わせていただいています。)

チャットやメールなど
テキストベースで要望や提案を文章でやり取りして
わざわざ打ち合わせの時間を取らずに
仕事を進めるほうが
効率的と考えているからです。

在宅勤務の秘書さんとの
日常業務のやり取りは
タスク管理のアプリを使って共有していて、
打ち合わせすることはほとんどありません。

毎月オンラインミーティングをしていますが、
せっかくお互いの予定を合わせて
顔を見ながらお話しできる貴重なその時間は、
「あれをこうしてください」といった
業務指示ではなく、

互いの近況や気持ちを共有したり、
業務の背景の想いをお伝えしたり、
タスク管理アプリではできない想いを共有する
時間にしたいなと考えています。

人それぞれ、何にどのように時間を使い、
どのように業務を進めていくのが
好ましいと感じるか、価値観は違うでしょう。

私のやり方は私にはあっていますが、
他の人にとっても正解とは思いません。

大事なのは、
現在の時間の使い方ややり方が
一般的に見てどうかとか、
人から見てどうかよりも、
あなたの望むやり方になっているか
ということです。

もし、
自分が望むやり方になっていないのなら、
原因は「オンライン化できていないから」
ではありません。

本質的な原因は、
自分自身の中にある
幸せなライフスタイルを実現してはいけない
迷惑をかける、
そんなことは無理に決まっているという
無意識の思い込みに気付いていないこと。

そして、そこで思考停止してしまって
発想が狭くなってしまっていることに
気付いていないことです。

目先のツールに捉われず
本質を見る力を養おう

縛られない価値観をお持ちの方は、
コロナ以前からずっと
縛られない生き方をしています。

無意識に自分を縛る
価値観、考え方に捉われている方は、
オンライン化しても
ずっと縛られたままです。

目先のツールややり方にとらわれずに
本質を捉える力を養うことが大切です。

犯罪と過度に自分を責めること以外は
その人が幸せなら、
何をやっても
どんなライフスタイルでもいいよねと
私は思っています。

「オンライン化しなくては!」ではなく、
「自分はどんなライフスタイルで
どんな生き方をしたいのかな?」
という根本をしっかり思考し、

「そのために今までと違うやり方だけど
こんなふうにしたっていいよね。
別に犯罪じゃないし、
みんなラクできてハッピーじゃん!」というふうに
本質を捉え、発想でき、
行動に移せる力を磨いていくことが、
理想のライフスタイルを叶える近道です。

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