『幸せビジネス心理学』開発者、
心理コンサルタントの常光です。

毎月2回、
とある顧問先企業様の一つに訪問して
従業員さんのライフデザインや
キャリアコンサルをする仕事をしています。

いつも社員食堂でランチをいただくのですが、
この食堂がめちゃくちゃオシャレで
美味しくて毎回楽しみなのです。
(本当にいつもごちそうさまです!)

先日は、Bランチ
シーフードフライ タルタルソースを
いただきました。

トレイをもって列に並んでいたら、

「お待たせしております。
今揚げたてをお持ちします。
1~2分で揚がってまいります。
揚げたて、もう少々お待ちください。」

と言われました。

待っている2分くらいの間に
「揚げたて」というフレーズを
10回くらい聞いたと思います。

おお~!
揚げたてが出てくるのか~!と
嬉しくなりました。

2分後に出てきた揚げたての
エビ、白身魚、ホタテのフライは、
衣サクサク、中ぷりぷりふわふわで
期待通りめちゃくちゃ美味しかったです。

「1~2分で揚げたてを
お持ちします」と言うのか、

「間に合わなくて申し訳ありません。
今急いで揚げております」と言うのか、
受ける印象がずいぶん違いますね。

美味しいだけではなく
勉強にもなりました。

お客さまと
どのような関係を築きたいのか

たまに、客商売で卑屈にひたすら
謝っている人を見かけます。

見ていてつらくなるし、
腫れ物に触るように扱われるのは
気持ちもよくないので、
私はあまり好きではありません。

自然とそういうお店には行かなくなります。

ペコペコ・キョドキョド
卑屈に謝ってばかりのお店には、
異様にエラそうなお客さんが
多いようにも感じます。

逆に、「このお店は
素敵なお客さまが多いなぁ。
お客さまのマナーが良くて
居心地がいいなぁ…」と感じるお店は、
経営者さんもスタッフさんも
緊張感はありつつ、
幸せそうで楽しそうに
のびのびお仕事されています。

自分の提供しているものが
心から好きだったり、
誇りを持ってお仕事されているのが
伝わってきます。

これからの時代、
ますますこういう2極化が
進んでいくんだろうなと感じます。

どちらがいい悪いではなくて、
エラそうにしたい人は
「お客さま!ハハーッ!」と
持ち上げてくれるお店を選び、

対等にお付き合いしたい人は
対等に付き合ってくれるお店を選ぶ、

選びたい方を選べばいいという話ですね。

お客さまとの関係に
ストレスを感じたら…

時々、クライアントさんから、
「無茶を言ったり、
約束を守らないお客さまに
困っている」という
ご相談をお受けすることもあります。

私自身も商売をやっていると
時々ビックリするようなことがあり、
「へぇ~。いろんな人がいるんだなぁ…」と
勉強させていただきます。

私自身も客の立場になったときに
何気なくマナーの悪いことを
してしまうこともあります。(反省!)

そんな時に
「マナーの悪い、変な人おったなぁ~」で
済ませてしまうのは簡単です。

ですが、人間というのは
似た価値観の人同士が
近くに生息していますから、

自分がそういうお客さまを
無意識に呼び寄せていたり、
自分も似た価値観を持っているのではないかと
振り返ってみると様々な気づきがあります。

「今、私の目の前に
このお客さまが現れたのはなぜだろう?」と
振り返ってみるのです。

私自身もお客さまとの間で
「あれ?」と思ったり、
ストレスを感じた時には振り返ってみます。

そうすると、
ホームページなどの発信に、
そのような方を
引き付けてしまっているところが見つかったり、

サービスに自信が持ちきれていなくて
大切にしたいことを
明確に伝えられていなかったり、
ツメが甘かったところに
気付くことができます。

つまり、自分が理想ではないお客さまを
歓迎するような振る舞いや発言をしていたから、
そういうお客さまが来られていたことに気付くのです。

一つ一つ気付くたびに変えていくと、
自分の在り方を点検することもできますし、
サービスやお取引条件などのルールも磨かれ、
明確になっていきます。

そのようにブラッシュアップしていく中で、
理想のお客さまとのお付き合いが
ジワーっと増えていきます。

結果として、
最初に「あれ?」と思ったり、
ストレスを感じたお客さまは、
気づくきっかけをいただいた恩人であり、
感謝の念もわいてきます。
(だからと言って
漫然とお付き合いを続けるわけではありません。
大切にしたい価値観がおそらく違いますから)

身近な人は自分を映す鏡

友人であれ、
ご夫婦であれ、
お客さまであれ、
自分が選んで付き合う身近な人というのは
良くも悪くも自分と釣り合いが取れています。

身の回りの人についてグチりたくなったら、
自分の望まない人間関係を
引き寄せてしまっている自分自身や、

ガマンして付き合い続けていたり、
付き合い続けなければならないと
思い込んでいる自分自身を
考え直す時なのではないかと私は思います。

考えるべきなのは
「約束を守らない人って
どういう心理なんですか?」という、
相手のことではなくて、

「約束を守らない人を
お客さまにし続けている自分って
どういう心理なんだろう?」

「私はどんなお客さまと
どういうビジネスがしたいんだろう?」
という、
自分自身についてです。

怒るべき相手は
約束を守らない相手ではなく、
ビジョンがあいまいだったり、
自分のことをおろそかにしている自分自身。

そう捉えていくと、
自分の人生が日を重ねるごとに
自分の望む方向に修正されていきます。

「お客さまを選ぶ」という意味

自分がお付き合いしたい
理想のお客さまを決めることに対して、
お客さまにランク付けをしたり、
好き嫌いで分類するイメージで
抵抗を感じる方もいらっしゃるようです。

ですが、理想のお客さまを決めることは
好き嫌いで相手を選ぶことではありません。

「自分がお付き合いしたい
理想のお客さまと
お付き合いできるように
自分や自分のサービスを磨く」という意味です。

選んでいるのは相手ではなく、
自分自身の在り方なのです。

私自身は、
「自分の頭で思考し、
自分らしく幸せな人生設計に
しっかり取り組みたい方」が
理想のお客さまです。

そのような方に選んでいただけるよう
私自身も自分の頭で思考して
成長し続ける自分でありたいなと
思っています。

私にとっては、
なぁなぁの関係性や
上下関係がハッキリした関係性ではなくて、
お互いに少し緊張感を持って
リスペクトしあいながら、
成長しあえる関係性が理想です。

心理職の世間的なイメージからか、
時々、「人生設計に取り組みたい方」ではなくて
「優しく慰めて欲しい人」が
お問い合わせして来られることがありますが、
そのままご契約しても
ニーズが合わなくてお互い不幸になるだけです。

「優しく慰めて欲しい人」が
嫌いでもありませんし、
ダメだとも全く思いません。

「お客さまを優しく慰める」というサービスも
世間には必要だと思いますし、
多様性があった方がいいと思います。

どちらがいい悪いではなく、
私の提供しているサービスとは違うというだけです。

私は、肉屋なのに野菜を買いに来られた方に
中途半端に専門ではない野菜まで売ろうとせずに
おいしいお肉を求めている方に
おいしいお肉だけを売りたい、
ニーズが合う方とだけ、
お互いに納得してお取引をしたいと思っています。

そういう意味でお客さまを選ぶことを
大切にしていますし、
「どんな人からも支持されるサービス」を
目指すのではなく、
理想のお客さまだけに支持され、
そうでない方には「私には合わない」と
判断していただけるようなサービスを目指しています。

人それぞれ、価値観は違いますから、
お客さまとの関係性や
自分の在り方に対する理想も違うでしょう。

正解は一つではありません。

「お客さまとの関係性は
こうあるべき」
「ビジネスはこういうもの」という
先入観にとらわれて
自分の理想を見失うことがないように
したいものですね。

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