『幸せビジネス心理学』開発者、
心理コンサルタントの常光です。
SUPで海に漕ぎだすとき、
風向きや潮の流れを確かめます。
「今日はどこまで漕いでいこうかな?」と
計画するときは、
風上に向かってスタートし、
行きは向かい風、
帰りは追い風になるような
ルートを選ぶのが基本です。
それなら行きで体力を使っても
帰りはぴゅーっと風に流されるだけ。
戻れなくなることはないからです。
逆に最初が追い風、
帰りが向かい風のルートは危険です。
「自分の実力で
気持ちよく漕いでる~!」なんて
勘違いしたら流されているだけで、
帰りは向かい風で
戻ってこられなくなる可能性があります。
初心者の方が
これで漂流してしまう事故が
結構ありますし、
恥ずかしながら私も一度、
帰りに風向きが急に変わって
自力ではなかなか進まず、
師匠に引っ張って
もらったことがありました。
(その節はありがとうございました!)
もし、どうしても風向きが悪くて、
最初が追い風、
帰りが向かい風になる場合には、
私はスタートして早めの段階で
一度逆向きに漕いでみます。
帰りがどのくらいの向かい風なのか、
どのくらいの体力を残しておけば
戻れそうなのかを確かめるためです。
その時点でかなり風が強いと感じたら、
その日は遠くに行かず、
近場でウロウロ、
行ったり来たりして楽しみます。
島を一周するような場合は、
うまく追い風や潮の流れに乗れて、
向かい風のところは
島陰に入って風を受けない
ルートになるよう計画します。
安全に楽しむためには、
その時々の
風向きや強さを確かめること、
その風の中での自分の実力を
正確に図る必要があります。
目次
「空気を読む」という言葉は、
「同調する」
「反対意見は言わずに大人しくしておく」
という意味で使われます。
私は、せっかく空気が読めるなら、
同調するためではなくて、
自分が行きたい目的地に進むために
その情報を使わないと
意味がないのでは?と感じます。
自分の目的のために、
時流を捉えて
追い風に乗れるルートを選ぶため、
追い風で流されている時に
自分の実力と勘違いして
大事故になるのを防ぐため、
目的地に向かう時に
追い風の区間と
向かい風の区間があるのであれば、
向かい風では体力を奪われないように
身体を小さくする、
座って漕ぐなど、
向かい風なりの進み方をするため、
長期的な目的のために、
時には進むよりも
とどまって体力を温存するなど
タイミングを見計らうためです。
空気をしっかりと読んで
「自分がこんな人生を送りたい」という
目的のために
うまく流れを活用することが
自分の人生を
自分で漕いでいくためには
必要不可欠です。
そのような自分なりのビジョンを持ち、
風を読みながら計画を立てて
自分の力で進んでいくことが
自分らしく幸せなライフキャリアを
構築するということだと
私は考えています。
人から見てイケてる人生や
人から評価される人生を
手に入れることではありません。
私の場合は、
決まった時間に
決まった場所にいるとか、
集団行動が苦手なので、
オンラインでどこでもつながれて、
好きな時間に好きな場所で、
パソコン一台で仕事ができる、
○歳で○○すべきという
画一的な生き方ではなく、
生き方の選択肢が多い今の時代が、
本当に追い風になってくれていて、
ありがたいなぁと思っています。
逆に有名人の方などは、
みんながカメラ付携帯を持って、
SNSというメディアを持っている今の時代、
いろんな人にいろんなことを言われて、
大変じゃないのかな?
めんどくさくないのかな?と
感じたりします。
(まぁ、余計なお世話ですw)
私の場合は、
そういう立場になると
精神的に疲れそうなので、
なるべく目立たず
島影で風を避けるように
そっと生きていきたいなぁと
思っています。
子どもの頃から
目立つことは好きではないし、
別に目立ったり
人気者にならなくても、
素敵な人たちと
家族や友だちやお仕事仲間になれて、
十分すぎるくらい
人に恵まれて生きています。
これ以上ムリヤリ
人脈を増やす必要もありません。
ご縁がある人とは
別に頑張らなくても
勝手につながるでしょうし、
素敵な人とのご縁は
放っておいたら増えていく一方でしょう。
島影でこっそり
価値観の合う幸せな人たちと
それぞれに楽しいことに
夢中になりながら、
ワクワクして暮らす方が
性に合っています。
あなたはどんな目的地に
向かっておられますか?
人それぞれ、
人生で大事にしたいことも、
行きたい目的地も違うので、
目指すビジョンは
お一人お一人異なるでしょう。
せっかく空気を読んでも
「自分はこうしたいけど
反対する人もいるしな…」
「波風を立てないでおこう」と
同調を繰り返し、
衝突を避けるだけなら、
ただどんどん沖まで
流されるだけではないでしょうか。
それなら空気を読まず、
何も考えずに流されるのと
行きつく先はほとんど変わりません。
流されていく方向が見えていて
流されるのか、
見えていなくて
流されるのかの違いだけです。
そんな同調を繰り返しているうちに、
自分がどこに行きたかったのかも
分からなくなってしまう、
「本当はこんなところに
来たいわけじゃなかった」と
気付いた時には
ずいぶん沖まで流されていて
向かい風に逆らって漕ぐ元気もなく、
どちらが岸なのかも見失い、
このまま流されていくしかない…
そんな状況に陥る前に、
パドルはしっかり自分で持って
漕いでいきたいものです。
見るべきなのは
流されていく方向ではなく、
向かいたい方向です。
たとえ今日は向かい風で
1mmしか進まなかったとしても、
50cm戻されてしまったとしても、
何も考えず反対方向に
100m流されてしまうよりかは
ずっとマシです。
「みんなと一緒なら安心」と
自分の頭で思考せず、
自分の目で確かめず、
都合の悪い情報はシャットアウトして
漕がずに流されていく人生は
その一瞬はラクかもしれませんが、
本当のところは
安心でも安全でもないように
私には見えます。
他人の怒りやその場の空気には敏感なのに
自分の心の警告には一切耳を貸さず、
「これが安心に違いない」と言いながら
猛スピードで流されていく人を
時々見かけますが、
勇気あるなぁ~、冒険野郎やなぁ~と
ビックリしながら眺めています。