経営者・ビジネスパーソンの
幸せなライフキャリアデザインを
サポートしている常光です。

売上に捉われている人が
多いなと感じます。

誤解のないように言っておくと、
ビジネスをやる上で
売上目標は必要です。

想いがあれば
売上なんていらないとか、
目標を立てなくても
なんとかなるという話ではありません。

「売上さえ上がればうまくいく」と
思い込んで、
本質が見えなくなってしまうことが
問題ではないかという話です。

お金に関する悩みの本質

本質は、

・どんなビジネスをしたいか
・誰にどのようなサービスを提供したいか
・どんな生き方をしたいか

が、分かっていない、
分かっていないことにも気付いていない、
考えようともしていない、
ということが
ほとんどではないかと思います。

私は28歳で起業しました。

お金も顧客も経験も全くなくて、
アルバイトを3つ掛け持ちしながら
ビジネスをしていました。

当時ある方から、
「いつまでにどのくらい
売上を作りたいか」と聞かれました。

私は、「売上は50歳くらいまで
今のままでも構わない。
心理学やキャリアデザインの実践と
研究を続けていって、
50歳までに自分なりに
納得できるものが自分の中にあり、
その頃にはこの仕事だけで
生活できていれば嬉しい」と、
答えました。

質問をされた方は
「1年後とか2年後に
収入をいくらにしたい」のような答えを
想定していたようで、
「え?!」と絶句していました。

人から、
「目標が低い。
あなたならもっとできる」と
言われたこともあります。

目標の高低は売上目標の額とは関係ない

「実践と研究を続けて
自分が納得できるものを
作り上げたい」という目標を
私は低いと思ったことはありません。

むしろ、そんなのできるのかな?と
雲の上を目指すような
途方もない道のりという感じで
最初は歩み始めました。

今、46歳となり、
「その目標に向けて、
コツコツと18年間、一歩一歩歩んで来たなぁ。
ありがとねー。」と
20代、30代の頃の自分に
とても感謝しています。

たくさんの方々にも
支えていただきました。

そして、さらに今は、
50歳を過ぎても死ぬまで
自分なりの実践と研究を
続けていくんだろうなと思っています。

それができることが幸せです。

知れば知るほど
もっと知らないことがあると気づき、
知らないことだらけであると実感し、
世界の広さが分かる、
その広い世界の中で
自分なりに道を見つけては歩いていく、
それが楽しいです。

(ラクではありません。
楽しいとラクを
混同している方も多いですが、
それはまた別の機会に。)

まず、
自分がどんな人生を送りたいのか
どんなビジネスをしたいのか、が
先にあり、

それにどのくらいの
売上が必要なのか目標を立て、
実践していく必要があります。

私の場合は、やりたいことが
「実践と研究を続け、
納得できるものを
作り上げていくこと」という、
あまりお金のかからないことでした。

必要経費は、私の生活費と
オフィスとパソコンと机、
通信費と筆記用具くらいでしょうか。

それらを事業収入で稼いでも、
アルバイトで稼いでも、
お金には色がついていませんので、
実践と研究はどちらでもできます。

続けていくためには
お金以上に知的好奇心や探求心の方が
必要でした。

逆に言えば、
お金さえあればできるという
ビジネスではありません。
(躊躇なく欲しい本を買ったり
行きたいところに行くための
お金があった方がラクではあります。)

人それぞれに異なる売上目標

お子さんがいらっしゃる方や、
高額な器材や広い場所や
人手が必要なビジネスの方であれば、
もう少しお金が必要でしょう。

ただ、今は昔に比べて
オフィスや固定電話は
必要ないことも多いですし、
パソコンも20年前に比べて
何百倍もの性能のものが
ずっと安く簡単に
手に入るようになりました。

オンラインでできることも増え、
交通費や会議費もかかりません。

クラウドファンディングで
お金を集めることも
ずっと簡単にできるようになりました。

当たり前の話ですが、
人それぞれ
必要な売上目標は違います。

どんな人生を送りたいのか
どんなビジネスをしたいのかという
大目標が違うからです。

その大目標を設定していないのに
「とにかく売上をあげれば
何とかなる」と
小目標だけに捉われていても
何ともなりません。

「とにかく木を植えれば何とかなる」と
山火事が起こっていることにも気付かず、
木を植え続けている、
植えたそばから燃えている、
だからいつも足りない気がして
「もっと植えなければ。
植えれば解決する」と
思い込んでいるのかもしれないのです。

人それぞれビジネスの形態や
ライフスタイルが異なるのですから、
売上目標は違うはずなのに、
これから起業する方のご相談では
「売上目標はとりあえず1000万円」という
数字が判で押したようによく出てきます。

どんな人生を送りたいのか、
どんなビジネスをするのか、
自分のやりたいことをイメージし、
必要経費を算出してみたら
ちょうど1000万円必要であることが分かった
ということであれば、
それは、「あなたの」売上目標が
たまたま世間でよく言われる数字と
一致していただけでしょう。

一方で、どんな人生を送りたいのか、
どんなビジネスをするのかを
自分の頭を使って思考せずに
「とりあえず起業するからには
1000万円くらい目指して頑張ろう」 と
決めた数字なのであれば、
それは、あなたではなく、
「誰だかわからない世間が決めた」
売上目標です。

価値観は人それぞれですが、
起業して最初の売上目標から
誰だかわからない世間に従っていて、
それが本当に
その人のやりたいことなのかな?と
不思議に思うことがあります。

お金が稼げれば成功、
お金がなければ苦労、というのは
短絡的ではないだろうか。

結果的には、
私は起業後2年目以降は
自分のビジネスが忙しくなり、
アルバイトは辞めました。

「常光さんにも
そんな下積み時代が」とか
「苦労されたんですね」とか
言われることがありますが、

自分の目指す道の追求には
終わりがありませんから、
今だってこれからだって
ずっと探求者で下積みですし、
ずっと苦労しています。

お金がなくてもがんばったから
仕事がうまくいって
幸せなのではなく、

お金があろうがなかろうが
ライフキャリアデザインの
実践や探求をすることが
楽しくて幸せなのです。

先が見えない不安と
お金がない不安は違う

起業して最初のころ、
「一体この先どうなるんだろう?」という
不安は確かにありました。

それはお金がないからではなく
途方もない大きな目標に
チャレンジし始めて
全く先が見えない不安でした。

今はその頃より
人生経験を積んで来て、
「これをやったらこうなるだろうな」と
予測できることが増えてきました。

そういう意味では
28歳の時よりも
ずっと安心感を持って暮らしています。

逆に今、
28歳の頃の自分のように
先のイメージが持てなさ過ぎて
不安になるほどの
新しいチャレンジを
自分ができるだろうか?と思うと
全く自信がありません。

守りに入る、年を取るとは
こういうことかぁ~と
思ったりもします。

それがいいこととも
悪いこととも思いません。
単にそういう現象があるな、
という理解をしています。

いずれにせよ
これも、お金の有無とは
あまり関係のないことです。

先が見えない不安と
お金がない不安は全く別のものです。

自分のビジネスやライフスタイルの
全体の構想やイメージが持てていない不安は
自分の頭を使って
「自分は何がしたいのか」を
思考しなければ解決しません。

そこを考えるモヤモヤに耐えられなくて
売上を増やす方法を見つけようと頑張っても
あまり効果はないでしょう。

お金に捉われずに、
お金のことも
それ以外のこともしっかり考える

お金に捉われて
視野や判断基準が
お金のことばかりになったり、

逆に「お金は汚いもの」といった
思い込みから
大目標を叶えるために必要な
お金のことから目をそらしていては、
本当に叶えたい生き方やビジネスは
手に入らないでしょう。

せっかく多様な生き方ができる時代を
生きているのですから、
自分の捉われで
自ら選択肢を狭めてしまうことは
避けたいものです。

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