HR系専門誌『月刊人事マネジメント』
2023年5月号~10月号に連載しておりました
「感情のトリセツ~風通しの良いチームづくりのために~」
全6回記事をダウンロードいただけます

幸せに生きていくうえで、また、チームで活動するうえで、感情を適切に取り扱うスキルはかかせません。

最近では児童書でも感情やコミュニケーションについて扱うものが増えてきましたが、以前はそのような教育はほとんど行われていませんでした。

そのため、感情コントロール=感情を見せないように押し殺すこと、のような間違った思い込みを持っている人もいますし、感情を自分で認識して言語化することができずに、ストレスをためてメンタルヘルスを悪化させてしまったり、チームがバラバラになってしまったりすることもあります。

少しでも多くの方に正しい知識とスキルを身につけていただき、このような残念な状況をなくしたいと、この連載を執筆いたしました。働きやすく成果の出るチームづくりをし、少しでも多くの方が自分らしく幸せな日々を送れますように願っています。

ご自身での学びのほか、チーム内での学習の教材としてもご利用いただけます。風通しの良いチームづくりのために、ぜひご活用ください。

想定している読者様

  • 働きやすく生産性の高いチームづくりをしたい経営者・管理職
  • 人事担当者
  • 感情コントロール、チームビルディングについて学びたい方

連載内容

トリセツ①「風通しの良いチームをつくるカギは感情の扱い方」

  • 上司の自己開示から関係が深まった事例
  • 仕事と感情の関係
  • 感情的になることと感情を伝えることは違う

「感情的になってはいけない」という思いから、特にビジネスシーンでの感情の取り扱いが難しいと感じる方が多いようです。

しかし、仕事をしていれば誰でも、嬉しいこともあれば、悔しいこと、悲しいこと、ガッカリすることもあります。

特にネガティブな感情は職場では出してはいけないと思われがちですが、実はそこが管理職の腕の見せ所。

イケてる管理職は「ネガティブな感情の取り扱い方」がうまく、チーム力強化やストレスマネジメントに活用しています。事例を交えて、その秘訣をご紹介します。

トリセツ②「感情の基本を知ろう~感情にいい悪いはない」

  • 感情の仕組み
  • 感情は自分で選ぶもの
  • 人生の調味料を増やそう

どんな人にも感情はあり、とても身近である一方で、感情は目に見えず、正解があるわけでもなく、とらえどころがないと感じる方も多いのが実情です。

最近は児童書でも感情やコミュニケーションについて扱うものが増えてきましたが、以前はそういった教育は皆無。

感情コントロール=感情を見せないように押し殺すこと、のような間違った思い込みを持っている人もいます。

感情の仕組みや感情をコントロールについて解説しています。

「人生のもっと早い段階でこれを知っておきたかった!」「義務教育で教えてほしかった」というお声もよくいただく内容です。

トリセツ③「繰り返される思考→感情のパターンを変える方法」

  • 自動思考の仕組み
  • 自動思考のパターンを変える方法

例えば、”心配性でいつも気にしすぎてしまう”とか、”自分を責めて落ち込んでしまう”とか、逆に”「何とかなるさ」と詰めが甘くなりがち”のように、人は誰でも「こう考え・振る舞いがち」というパターンを持っています。

あなたはどんなパターンをお持ちでしょうか?

このようなパターンは自分でも気づかない無意識のことも多く、『自動思考』と呼ばれます。

幸せに成果を出すためには、このような自分の無意識のパターンを認識することが必要です。

認識できていれば、無意識にうまくいっているパターンはより活用することができますし、無意識に悪循環になるようなパターンは変えたり、悪影響がないように対策を取ることができます。

自動思考について脳科学的観点から解説しています。

トリセツ④「アサーティブネスで想いや状況を率直に伝え合う」

  • 自己表現の3タイプ
  • それぞれの自己表現の例
  • 8割はスキルよりもマインドの問題

風通しの良いチームづくりのためには、コミュニケーションスキルが不可欠です。

コミュニケーションスキルはスポーツや楽器の練習と同様、①正しい知識を知り、②反復練習をすることで身についていきます。

アサーティブネスとは、「自分も相手も大事にするコミュニケーションスキル」の一つ。

仕事の成果や人生の幸福度に大きく影響するとてもとても大事なスキルであり、一度身につければ一生ものというコスパ・タイパのよさです。

ぜひ職場のみんなで学んでスキルアップし、働きやすく成果の出る職場をつくっていきましょう!

トリセツ⑤「チームに悪影響を与えるメンバーの感情の扱い方」

  • 「めんどくせぇ」と発言するリーダー
  • 行動改善を促すポイント
  • 改善点の指摘より、価値創造が大事

様々な人が働く職場では、多様な感じ方やバックグラウンドの方がいます。あるメンバーの何気ない発言が他のメンバーの意欲をそいでいたり、傷つけていたりするようなこともあります。

このような状態を放置するとチームはバラバラになってしまいますし、対応を間違えてしまうとさらに泥沼の悪循環になりかねません。

チームに悪影響を与えるメンバーの感情の扱い方、行動変容の促し方について事例を交えて解説しています。

トリセツ⑥「それぞれの強みを活かして風通しの良いチームをつくる」

  • 変化する時代に必要なリーダーシップとは
  • 「コミュニケーションをとろう」と伝えるだけでは変わらない
  • 経験の浅いメンバーがキッカケとなった大きな成果

一昔前なら、「情報や知識、専門性を持っているリーダーがチームを引っ張っていく」というリーダー像が一般的でした。

しかし、ビジネスに必要な知識やスキルが高度に専門化・細分化している現在では、一人であらゆる分野に精通することは不可能ですから、このようなリーダー像はもはや現実的ではありません。

現代のリーダーはコミュニケーション力やネットワーク構築力といったソフトスキルを活用し、様々な強みを持つメンバーを組み合わせ、チームをまとめ、相乗効果で成果を出すことが求められます。

一人ひとりの強みや専門性を活かして、風通しがよく生産性の高いチームをつくるためのポイントを事例を交えて解説します。

執筆者プロフィール

常光瑞穂

人と組織のWin-Winで幸せな成長を支援する心理コンサルタント。国家資格キャリアコンサルタント。臨床心理士。

京都大学大学院工学研究科修了後、子どものころから憧れたエンジニアとなるが当時の長時間労働の働き方が合わず1年余りで退職。自身のキャリアが見えなくなったことを機に京都大学、立命館大学大学院にて心理学を学ぶ。2003年開業。修士(人間科学、工学)。

より詳細なプロフィールはこちら

『月刊人事マネジメント』試読のご案内

経営者・人事担当者・健康経営に携わる方は3か月分試読ができます。
お申し込み・詳細は下記からご確認ください。
月刊 人事マネジメント | 試読のご案内