「会社を辞めようかな?」「転職しようかな?」と、一度でも考えたことのある方は多いでしょう。

しかし、実際には転職経験のない方が約半数、転職経験はあっても数回までの方がほとんどです。

転職は人生に大きな影響を与える重要な決断ですが、終身雇用の雇用慣行が根強かった日本では、まだまだ転職に関する情報や経験が少なかったり、どう動いていいか分からないとお困りの方も多いのが現状です。

本記事では、【転職するか?今の仕事を続けるか?】迷ったときにまずやるべきことについて、キャリアコンサルタントの立場で解説します。

転職や今後のキャリアについて、迷われている方、悩んでいる方のご参考になると思いますので、ぜひ最後までご覧いただければ幸いです。

動画でのご視聴はこちらから

転職を取り巻く現状

2022年の調査では、正社員の転職率は7.6%。
これは、2016年以降最も高い水準で、2022年は積極的に転職活動が行われていたことが分かります。

さらに、転職の意向を持つ人は全体で54.5%と、半数以上の方が転職を考えています。20代に限ると、転職の意向を持つ人の割合は65.9%となり、20代の3人に2人は転職の意向を持っていることが分かります。

ここで言う転職の意向を持つ人とは、

  • 転職や就職をしたいと考えており、情報収集をしている人
  • 実際に応募以上の転職・就職活動をしている人
  • 具体的には転職活動をしていないが、今現在、またはいつか転職したいと考えている人

の合計になります。

つまり、転職について考えたり、調べたり、実際に動いている人はかなり多く、「転職しようかどうか?」というお悩みも、多くの人が経験する身近な悩みと言えるでしょう。

しかし実際には、10回も20回も転職経験があって転職のベテランという方はそう多くありません。

正社員の約半数が転職経験がなく、40代・50代でも4割の方が一度も転職をしたことがありません。

転職経験のある方でも、転職回数は1~3回までの方が約7割となっています。

つまり、転職を考える人は多いですが、実際には数をたくさん経験したり、何度も試しにやってみることができるようなものではありません。ですから、転職を考えた時に、迷いや悩みが生じるのは当たり前のことです。

何より、人生に大きく影響を与える大事な決断ですから、後悔しないようにしっかりと考えていきたいものですね。

まず、転職を悩む、決められない理由について見ていきましょう。

転職を悩む、決められない理由は情報不足

転職しようかどうか悩む、決められない理由のほとんどは情報不足です。

決断力がないとか、優柔不断な性格とか、内面の問題ではありません。

そもそも転職したら自分の生活がどうなるのかイメージできない、解像度をあげてイメージできるほどの情報を持っていないから決められないのです。

真っ暗闇で全く見えないところを進んでいくのは、とても怖いものです。同じところを進むにも、懐中電灯の明かりが一つあるだけでも全く違います。

明かりがあって周りの状況が見えれば、進むべきかとどまるべきか、またどちらに進むべきか、容易に判断できます。

転職しようかどうか悩む、決められないときは、情報が少なすぎて暗闇で見えていない状態です。その状態で「早くどちらに進むか決めなきゃ!」と焦っても、精度の高い判断はできません。

ですから、まずは情報収集が必要です。

情報収集をするには、例えば、求人を検索したり、サイトに登録する、説明会や転職イベントに参加する、キャリアコンサルタントやエージェントに相談する、知人に話を聞いてみるなどの方法があります。

そのように情報収集をすること自体を、「今の職場を裏切ることのように感じて後ろめたい」という人が時々いらっしゃいます。しかし、そんなふうに感じる必要はありません。

情報収集によって、自分の市場価値が正しく理解でき、今の職場環境や待遇に感謝できるようになったり、自分の市場価値を上げるためにスキルアップをする必要性が分かり、目標が明確になって、現在の仕事をより頑張れるようになる人もいます。

つまり、情報収集は転職するためではなく、自分のキャリア構築のために必要なことなのです。

自分の市場価値を知ることは、怖かったり、ショックを受けたりすることもあります。

しかし、ダイエットの最初に、怖いけれども体重計に乗るのと同じで、情報収集してありのままの自分や現在の労働市場について、正しく認識することからはじめる必要があります。

具体的な情報収集の方法

まだ全く情報収集をしていないなら、まずは求人を検索してみるなど、できるところから始めてみるとよいでしょう。

「転職できそうなところを探さなきゃ」「私に転職先なんてあるのかな?」と、すぐに結果を出そうとするメンタリティーで一喜一憂していては疲れてしまいますから、「まずは情報収集」という想いで、ニュートラルに淡々と情報を集めていきます。

すでに求人に応募しているなら、様々な情報が集まっているはずです。

転職をすることがゴールではなく、あなたがより幸せになること、あなたのやりたい生き方や働き方を実現していくことがゴールですから、「どうすれば内定がもらえるのか?」という視点ではなく、集まった情報を客観的に見て、自分にとってどちらが良いのかを検討していきましょう。

条件面等を比較して頭で考えるだけではなく、自分の心の声を素直に聞いて、自分が求めていることに気づくことも大切です。

一人では客観的な判断は難しいことも多いですから、キャリアコンサルタントなどの専門家もぜひ活用してください。

今のところ、いい感じで選考が進んでいるけど、「内定をもらったとして本当に転職していいのかな?」とお悩みであったり、あるいは「既に内定をもらっているけど、転職するかどうか決めかねている」なら、選考過程で分からないところを率直に聞いて、さらに情報収集をしていきましょう。

転職したとしたら、実際にどんな仕事をどんな風にするのか、たとえば、デスクワークの方なら、使うソフトウェアや作業環境、リモートや出張がどのくらいあるのか、セールスの方なら、それぞれの人がどんなふうにアポを取り、商談や仕事を進めているのか、どこまでが個人のやり方に任されているのか、どのくらいの成績を上げる必要があるのかなど、具体的なことで知りたいことはたくさんあるのではないでしょうか?

すでに経験や専門知識をお持ちで、仕事内容は分かっていても、仕事の進め方や会社の風土は各社でかなり異なります。

転職されるビジネスパーソンの多くが、明文化されていない暗黙の社内ルールやカルチャーの違いに最初は戸惑います。

経験や仕事のスキルがあることと、他社の方針ややり方を知っていることは全く別のことですから、「こんなこと聞いて大丈夫かな?出来ないヤツと思われないかな?」と心配する必要はありません。

「この部分は御社ではどのようにされていますか?」と、率直に聞いていきましょう。

事前に情報収集をしておくことで、たとえば転職前に、使用予定のソフトウェアや環境に慣れておくなど準備をすることもできます。すると、転職後も落ち着いて仕事ができ、成果にもつながりやすくなるでしょう。

一次情報に触れる重要性

転職した場合に上司や同僚になる予定の方と直接お話しができたり、職場の見学などもできると、かなりイメージが持てると思います。

また、選考過程でこちらからの質問に対して、先方の企業がどのように対応してくださるかという姿勢も、働き始めてから、分からないことがあったときに率直に聞いて相談しやすい環境かどうか、風通しの良い風土があるのかを知るうえで判断材料になるでしょう。

猫をかぶって聞きたいことも聞かないと、こういった組織風土やカルチャーも分かりません。

まだ応募する前の段階で、応募するかどうかを迷っているなら、職場の周りの雰囲気だけでも行ってみると分かることがあります。

会社から出てくる社員の皆さんがどんな感じかなー?とか、通勤のしやすさや、会社の周りの雰囲気や居心地など、実際に自分が体感してどう感じるかという情報はとても大事です。

不動産を借りるときも内見したり、車を買うときには試乗してから決める方が多いでしょう。

もちろん、他社の敷地に勝手に入ったりするのはNGですし、長時間ジトーっと会社前に張り付いていたら不審者になってしまいますから、不審にならない程度に、常識の範囲内で情報収集してみて下さい。

そのように情報収集し、たとえば、「もし、ここに入社するとしたら、毎日こんな環境で仕事をするんだな。このソフトは使ったことがないから、勉強が必要だな。慣れるまでは大変かもしれないけど、半年くらいしたらこんなふうにやっていけそうだな、オフィスの雰囲気はこじんまりとしていて落ち着く感じだな。通勤は混む路線だから朝は結構大変そうだな、でも、帰りにこの商店街で買い物できるのは便利だな。お休みの日はこんなふうに過ごせそうだな」のように、少し先の未来がある程度、解像度高くイメージできるようになると、判断がしやすくなります。

情報収集における2つのNGパターン

情報収集はとても大事ですが、やり方を間違えてしまうと損をしてしまうこともあります。

これから情報収集におけるNGパターンを2つご紹介します。

【NGその1】自分の損得だけで頭がいっぱい

情報収集におけるNGパターンの一つ目は、自分の損得だけで頭がいっぱいになり、自分の損得にからむ質問ばかりしてしまうことです。

給与面や福利厚生、休みの取りやすさといったことは働くうえでもちろん大事です。しっかり確認する必要はありますが、そればかり質問しているとマイナスになります。聞いてはいけないということではなく、バランスが大事です。

これは逆の立場、つまり、転職先の人の目線で考えてみると分かるでしょう。

仕事内容について全く質問がなく、給与面や福利厚生、休みのことばかり質問されると、やはり「自分の権利ばかり主張して、仕事内容には関心がないのかな?」と感じてしまうのではないでしょうか。

そもそも会社は何らかの商品やサービスを提供し、価値を生み出して、その対価としてお金を稼いでいます。

お金を稼ぐことができないと、給与や福利厚生といった形で社員に反映することもできません。また、働く人も、自分が価値を生み出している、役に立っているという実感がないと、やりがいや成長実感も得られないでしょう。

会社は価値創造し、収益をあげて、それが一人一人の給与・福利厚生・働きやすさ・やりがい・成長・自信につながっていく、そして、満たされた社員がまた価値創造をし、収益が上がり、それが給与や福利厚生に反映されるという好循環になっているのが、人と企業のWin-Winな関係です。

このような視点に立てば、自分がちゃんと価値を創造できる環境か、自分のスキルで貢献ができるのかというところに自然と興味や関心がもてますから、自分の損得だけを考えた情報収集にはならないはずです。

ブラック企業で働いた後遺症?

今までブラックな環境にいた方が転職活動をするときに、「ちゃんと休みは取れますか?」などと、条件面を念押ししてしつこく聞いてしまうことがあります。

お気持ちはとてもよく分かります。また、つらい目にあいたくはないですからね。

しかし、その時点で会社と自分がWin-Winになるという思考回路ではなく、対立構造や食うか食われるか、ちゃんと主張しないとひどい目にあわされる!という思考回路になってしまっています。

そして、次は損をしないように、だまされないように、ひどい目に合わないようにという前提で自分の損得に関する質問ばかりになってしまったり、「いかに価値創造や貢献ができるか」ではなく、「しんどいのは嫌だ!」という視点での質問が多くなってしまうのです。

それでは、人材に投資し、人材の成長を通じた価値創造をして業績を上げようという、Win-Winな関係を目指す優良企業からは「価値創造や貢献には興味がなく、自分の都合ばかりで、この人はうちのカルチャーに合わないな」と判断されてしまいます。

採用担当者が個人的には「前職でよほどキツイ目にあったのかな。お気の毒に」と思うことはあるかもしれませんが、そのような思考回路の方を職場に入れてしまうと、職場の風土も壊れてしまいますから、積極的に採用しようとは思いません。

逆に、いい人材を安く使い倒してやろう、という企業からしたら、このように「次はひどい目にあいたくない」という不安や恐れにとらわれている方は、残念ながらちょろいのです。

「休み取れますか?」としつこく聞かれて、「はい、ちゃんと取れますよ!安心してください!」と面接場面で言葉だけでいうのは簡単なことですから。

「働く」にネガティブな想いが強すぎるなら、
まず思考回路を変えよう

このように、そもそも働くこと自体にネガティブな想いや不信感や恐怖心が強い場合には、どれだけ頑張って転職活動をしてもなかなかいい結果になりません。

よりよい環境を求めて転職したら、転職先もブラックだったという連鎖が起こりがちです。

過去や現在の傷つきや恐怖や不安が癒されておらず、企業と個人のWin-Winな関係構築という思考回路になれない方は、まずは少しでも恐怖や傷つきを癒し、思考回路を変えていくことをお勧めします。

これは一人では難しい場合が多いので、キャリアコンサルタントやカウンセラーなど専門家の力を借りるのもいいでしょう。

眠れない、食べられないという不調がある場合は、メンタルクリニックなど医療機関を受診して、まずは心身の健康度を上げることが、幸せな転職やキャリアにもつながっていきます。

遠回りに見えるかもしれませんが、健康やWin-Winな思考回路というベースがないのにやみくもにがんばってもなかなか成果は得られません。

逆に健康でWin-Winな思考回路を持てていれば、それだけで日常が楽しくなりますし、仕事にも当然いい影響が生まれます。急がば回れで、ぜひ取り組んでみてください。

【NGその2】情報ではなく「判断」を求めると混乱する

また、情報収集は、選考過程や求職活動の場だけではなく、その企業や業界を知っている人に、直接聞くのもオススメです。

この時には、「転職したほうがいいかどうか」という判断を聞くのではなく、「客観的な事実をきく」ようにしてください。

情報収集のNGパターンの2つ目は、情報ではなく判断を求めてしまうことです。

同じ状況でも、転職したほうがいいかどうかという判断は、人によって違います。

これは、給与を重視する人、仕事内容を重視する人、職場の雰囲気や人間関係を重視する人、勤務地を重視する人など、人によって重視するポイントが違うからです。

「どうしたらいいと思いますか?」という判断を聞いて回ると、いろんな意見がありますから混乱します。

「客観的な情報が知りたいので、具体的にどんな感じか教えてください」と判断ではなく、事実を聞くようにするとよいでしょう。

異業種に転職する際の情報収集の具体例

私自身の例をご紹介します。

私は、工学部を卒業後、新卒でメーカーに入社して、最初は機械設計のエンジニアをしていました。当時の長時間労働の働き方が合わなくて、1年3か月でやめ、その時に自分のキャリアに迷ったことがキッカケで心理学を勉強して、今はキャリアコンサルタント・臨床心理士として活動しています。

会社を辞めた時は、心理職になろうと決めていたわけではなく、心理学を学んで自分のキャリアデザインを考えたのち、またエンジニアに戻ろうと思っていました。エンジニアは子どものころから憧れていた仕事だったので、もっと続けたいと当初は思っていました。

しかし、情報収集だけはしておこうと思い、心理職の人の話も聞いてみることにしました。

身近には心理職の知人がいなかったので、「どうすれば心理職の人に会えるかな?」と考え、調べてみると、産業カウンセラー協会という働く人の相談対応をしている団体がありました。

Webサイトからカウンセリングの予約ができたので、「心理職の人の話を聞いてみたい」と相談目的を書いて、予約しました。

予約当日、カウンセラーさんと1:1でお話しするつもりで行きましたら、5~6人の方がずらーっといらっしゃいました。

「え?何これ?集団面接?」と驚いていたら、「『心理職の方のお話も聞いてみたい』ということだったから、一人じゃなくて、いろんな人の体験談がきけた方がいいのかなって思って、『集まれる人来て』って声かけたら、これだけ集まってくれたんだよ。何でも聞いてね」とおっしゃっていただき、とても感動しました。

「実際どんな働き方をされているんですか?」とか、「差し支えなければどういう経緯で心理職になられたんですか?」とか、「他のお仕事から転職された方はどのくらいいらっしゃいますか?」とか、「実際どんな求人が多いですか?」とか、たくさん質問させていただき、とても親身になって教えていただいて、すごく勉強になりました。

最後は、「応援してるよ。頑張ってね。私たちも今日お話しできて楽しかったわ」と、全員で玄関まで来て送り出してくださいました。すごくありがたくて、優しいなーと、帰りの電車の中で涙が出てきました。今思い出しても感謝で胸が熱くなります。

それだけで心理職になろうと決めたわけではないのですが、最終的にエンジニアに戻らずに心理職になったのは、こういう出会いや情報収集の積み重ねの結果です。

「情報」と「判断」を分けて聞く

その時、私は大手の会社に勤めていたので、「安定している会社だし、やめない方がいいわよ。心理職は非常勤の仕事が多くて不安定だから」と、おっしゃる方もいました。

「非常勤の仕事が多い」というのも、ありがたい情報です。

しかし、「安定している会社だから辞めない方がいい」というのは情報ではなく、その方の主観・判断です。

さらに言うと、「『安定している会社だから辞めない方がいい』という意見の人もいる」というのが事実、情報です。

情報収集をする際には、「客観的な事実・情報」と、「主観的な意見・判断」を自分の中で切り分けながら聞いていきましょう。

この切り分けができないと混乱します。

具体的・客観的な情報を集めていくとその業界についての解像度が上がり、イメージが持ちやすくなります。その結果、自分で判断できます。

しかし、客観的な事実や情報ではなく、自分が転職したほうがいいのかどうかという「判断」を、第三者に聞いてしまうと、具体的・客観的な情報が集まらず、自分のイメージも解像度が低いまま、いろんな人の主観に振り回されて、ますます判断できなくなります。

「もし○○さんが私の立場ならどうしますか?」という主観的な意見も参考になることがありますが、それはあくまで「相手の主観」であり、「一つの意見」として事実とは区別して聞く必要があります。

情報収集の過程で、相手の方が情報ではなく判断を言ってこられた場合には、

  • それも「業界にいる方の一つの意見」として聞いておく
  • 相手の主観が過ぎる場合には「最終どうするかの判断は自分でしますので、具体的な事実・情報を教えていただけると助かります」とリクエストする
  • 客観的な情報を伝えてくれる相手を選んで情報収集する

など、聞き方を工夫してみてください。

情報収集のフェーズと判断のフェーズを分ける

また、情報収集のフェーズと判断のフェーズは、分けて行う必要があります。

ある程度情報収集ができて、自分の中で解像度が上がらないと、判断はできません。

情報収集と判断のフェーズを一緒にしてしまっていると、一つ二つ情報を集めただけで、どっちにきめたらいいか?と悩んでしまいます。

これでは暗闇で何も見えないのに判断しようとする状態と変わりません。

焦らずに、自分の中でイメージが持てるまでは、情報収集に専念しましょう。

ある程度情報が集まってきた中で、自然と「今はまだ転職すべきではない、今の環境でスキルアップするのが先だ」と納得できたり、「今の会社でまだできること/やりたいことがある」と目標が明確になったりすれば、転職しないという判断ができます。

あるいは、情報を集める中で「ぜひこの業界や会社に転職したい。チャレンジしたい」と心が動く出会いがあれば、迷わず転職を選ぶことができます。

いずれにしても勇気や気合い、勢いで決めようとするのではなく、客観的に情報収集をして判断をする、解像度をあげてイメージできるようになり、自然に心が決まっていく、これが一番良い決断です。

まずは、客観的データ、情報をしっかり集めることからはじめていきましょう。

まとめ

今回は、【転職する?/今の仕事を続ける?】迷ったときにまずやるべきことについてお伝えしました。

まとめるとポイントは

  • 転職を悩む、決められない理由は情報不足にあるので、まずは情報収集が必要
  • 情報収集の際に、会社と自分がWin-Winな関係を目指す前提に立つ。会社と自分が対立構造や食うか食われるかの思考回路になっているとうまくいかない(ブラック企業に転職しやすくなってしまう)
  • 集めるべきなのは転職先や業界の客観的・具体的な事実、情報。「転職したほうがいいかどうか」の判断を人に求めると混乱する。ある程度情報を集めた後に転職するかどうかは自分が判断する

の3点となります。

転職しようかどうか迷っている方が、最初の一歩に取り組む際に、何か一つでもご参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人

常光瑞穂

人と組織のWin-Winで幸せな成長を支援する心理コンサルタント。国家資格キャリアコンサルタント。臨床心理士。

京都大学大学院工学研究科修了後、子どものころから憧れたエンジニアとなるが当時の長時間労働の働き方が合わず1年余りで退職。自身のキャリアが見えなくなったことを機に京都大学、立命館大学大学院にて心理学を学ぶ。2003年開業。修士(人間科学、工学)。