経営者・ビジネスパーソン専門
コンセプトデザイナー/
心理コンサルタントの常光です。

幸せなライフキャリアデザインのためには
さまざまな人の生き方や働き方を知り、
視野や発想を広げることが役立ちます。

やりたいことが分からなかったり
自分のビジョンやコンセプトが明確ではないときには

まずは自分の頭の中だけで考えるのではなく、
いろんな人のお話を聞いたり、
生き方・働き方に触れ、

「こんな生き方もあるんだ」とか
「こんな働き方もあるんだ」という
頭の中の引き出しを増やすことが役立ちます。

でも、「いろんな人の話を聞くのが
人見知りだから緊張するなぁ~、
ハードル高いなぁ~」というお声も
とてもよく聞きます。

私自身もすごく人見知りなので
お気持ちはとてもよく分かります。

そこで「人見知りな方でもOKな
ストレスフリーな人間関係構築術」
ポイントを7つご紹介します。

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【ポイント1】
自分なりの目的・目標を明確にする。

例えば、セミナーやイベントに参加する時や
会社内で部署を超えた
交流会や慰労会がある時など、

特に人見知りな人は
「自己紹介があったら嫌だな。緊張する~」と思ったり

「どんな人が参加しているのかな?
なじめるかな?」と気になることがあります。

そういう時に
「あんまり考えずに気楽に楽しもう」と思っても
あまり効果がないことも多いです。

その場合は、自分なりに
「なぜその会に参加するのか」を考えて

「これさえできれば今日はOK」という
自分の中での目標や目的を
明確にしておくと不安が和らぎます。

キャリアデザインや
自分の視野や発想を広げるために
セミナーに参加するなら、

無理に場を盛り上げたり、
最初から誰かと仲良くなろうとする必要はありません。

「何か1つでも気づきがあればいいな」
というくらいの目標や目的で十分です。

ウケる自己紹介をする必要もないですし
自分から積極的に
話しかけられなくても大丈夫。

誰ともしゃべらなくても
ただその場にいて刺激をもらえるだけでも
十分な収穫です。

私は、ライフキャリアデザイン講座という
経営者の方やビジネスパーソンの方が
自分自身の人生設計を考えるための
講座・セミナーをやっています。

参加者の方から

「普段、自分の周りの人とは
『今後どんな人生にしていきたいか』と
いう話を改めてすることはあまりないけど

今日のセミナーでは、
自分の人生についてしっかり考えたいとか
キャリアビジョンを
構築したいという人たちばかりだから
ここにいるだけで安心して
じっくり考えられました。」

そういうご感想をいただくこともあります。

誰ともしゃべらなかったり
特に盛り上がったり
仲良くなったりしなくても
「この人も同じ方向性でがんばってるんだ」と
いう人に囲まれるだけで

孤独感が和らいだり
「自分は自分でいいんだな」という
自己肯定感が高まることもあります。

だから人見知りを克服しないと…と
悩む必要は全然ありません。

人見知りのままで自分の目的や目標を
叶えていけばそれでいいのです。

「人見知りだからどうしよう…」
と気になっている時点で

自分が何のためにその場に行くのかという
自分の目的や目標が定まっていなかったり
ブレたりしているのかもしれません。

みんなに気に入られる自分を演じるために
何かに参加したり
行動する必要はありません。

自分の目的や目標に集中しましょう。

【ポイント2】
ハードルを下げる。

「自分なりの目的や目標を
明確にしましょう」というと
ものすごく高いハードルを
自分に設定してしまう人がいます。

例えば、
「ちょっとウケる自己紹介をして
いろんな話題を振られても、そつなく返して
自分もみんなも楽しんで
仲良くなって連絡先を交換して帰ろう」
というような感じです。

実際には、
そんなドラマみたいな急展開は
ほとんど起こりません。

だからそんなに頑張らなくて大丈夫です。

そもそも人間関係は一回で
構築できるものではないですから
1回で結果を出そうと頑張ると
疲れて続かなくなったり、
逆効果になることも多いです。

人間関係にプレッシャーを感じる人は
「こんな関係を作らないといけない」とか
「そのために自分は
こうふるまわなければならない」
「相手にこんな気持ちになってほしい」という
目標が高すぎる場合も多いです。

特に、自分がどうしたいのかという
自分軸がいつの間にか忘れ去られてしまって

相手に良く思われなきゃとか
相手を必ず喜ばせなければ!という
他人軸になっていると、
特にそうなりやすいです。

あくまでも自分の目的・目標に集中し、
「これさえできれば100点」という
ハードル、最初の一歩は
かなり低く設定しておきましょう。

人間関係構築に限らず
どんな目標でも同じですが、

最初から高い目標を設定して
ロッククライミングをするように
一気に壁をよじ登って
頑張って達成しなきゃ!と思うと
なかなかうまくいきません。

最終的に叶えたい目標は高くても、
一歩一歩低い階段を設定して
一歩一歩登っていく方が
ラクに確実に達成することができます。

特に人間関係は
1回や1日で構築できるものではないので
低い目標を積み重ねていくことが効果的です。

例えば、
何度も同じセミナーで顔を合わせているうちに
気づいたら仲良くなっていたとか

一緒に仕事をしているうちに
だんだんお互いのことが分かってきて
共通の趣味があるということが分かって
気づいたら仲良くなっていたとか

そんな感じで一歩ずつ階段を登るように
少しずつ構築していくのが無理がないですね。

例えば、会社の交流会や慰労会のように
別に自分が進んで参加したいわけではないけど
仕事の一環で参加するような会なら、

「今日はご飯をおいしく食べて帰ろう」くらいの
目的・目標でも十分ではないでしょうか。

普通にご飯を食べて、
周りに人がいたら「おいしいですね」と
感想を言って

お腹いっぱいになったら
「おいしかったです。そろそろ失礼します」と
帰るくらいの目的・目標でもいいでしょう。

勝手に帰っちゃダメなら、

「ご飯をおいしく食べる」という
その日の自分のミッションは終わって、
まだ時間あるな~
手持ち無沙汰だなと思ったら、

楽しく盛り上がってる人の
邪魔にならないように
空いているお皿を回収したり
裏でゴミの片付けをするとか
何か自分なりの過ごし方を決めておけば
手持ち無沙汰が解消できるかもしれません。

ケータリングの業者さんが入っていると
「片付けはやりますから
置いといてくださいね」と
言われるかもしれないですが

「人見知りでこういう場苦手なんで
片付けてるフリだけ
させてもらっていいですか」などと言えば

「あ、そうなんですね。了解です」と
それ以上何も起こらないでしょう。

ノープランで行って起こったことに対して
臨機応変に対応しようとすると

特に完璧主義の方は
知らないうちに気付いたら
自分へのハードルが高くなりがちです。

そういう方はあらかじめ
「今日は自分はこうするんだ」と
自分の中で設定しておいた方がラクです。

例えば、会社の交流会や
知り合いの多い会なら

自分が話したい人、
この人にこれを伝えたいなという人を
あらかじめ決めておくことも有効です。

例えば、
別の部署の人でお仕事上
よくお世話になっているけど
普段はメールのやりとりだけで
直接お話することはないという人に

「いつもお世話になってます」とか
「○○の件、助かりました。
ありがとうございました」と一言伝えようとか、

あらかじめ、
関係を作りたい人や
伝えたいことがある人を
頭の中でピックアップしておくのもいいでしょう。

そんなふうに決めておくと
「なじめるかな?」
「何話そう?」と悩むことも少なくなります。

それを会話の糸口として
話が盛り上がったら
それはそれで楽しいことですし

相手の方もすごい人見知りで
特にそれ以上何も発展しなかったという場合でも

自分なりの参加目的果たしたから
「今日はこれでOK」と
気持ちよく帰れば大丈夫です。

「緊張せずに楽しもう」という
ふわっとした目的で
具体的に自分が何をやるかを決めていないと
特に完璧主義な方は
どこまでも自分にOKを出しづらかったりします。

全体的にはうまくいっていて
何の問題もないのに
「あのとき緊張して口ごもっちゃった…
うまく答えられなかった…」みたいな、
たった1つのポイントが印象に残って、
脳内反省会が始まってしまうことがあります。

自分の目標や「これさえできればOK」という
基準が明確であれば、
「まぁ、決めたことはできたし、良しとしよう」と
自分で思いやすくなります。

【ポイント3】
人見知りという武器を活かしましょう

人見知りを全くしたことがない、
人見知りというのがどういう感覚か
分からないという人よりも
程度の差はあれ、
人見知りを経験したことのある人の方が多いです。

だから人見知りを隠そう、治そうと
頑張らなくてもいいのではないでしょうか。

人見知りは珍しいことではないので、
「人見知りだから緊張してます」と言えば、
同じ想いの人も多く、
共感が得られやすいでしょう。

人見知りであるとか
緊張しているということは
特に初対面の人と話題にしやすい
共通のテーマです。

無理に隠そう、治そうとするより、
武器として活用する方がいいですね。

私の例ですが、
大学4回生で研究室に配属されて
先生や大学院生の前で
初めて自分の研究テーマを
プレゼンする場がありました。

まだ研究室に入って日も浅く、
先生や大学院生とも親しいわけでもなく、
発表してどんなリアクションが
返ってくるのかも分かりません。

私含めて他の4回生も、
みんなめちゃくちゃ緊張していました。

研究会という真面目な場だから
特にみんな真顔で無表情で、余計怖いです。笑

場の空気がピーンと張りつめ、
緊張感漂う中、
くじ引きで順番を決めました。

一番のくじ引いてしまった人が
「うわー。マジか」と軽く絶望しながら
発表をはじめようとしましたが、

あまりにも張り詰めた空気で思わず
「はぁー緊張する!」と叫びました。

その瞬間、無表情だった教授たちが
ニコっとして
「大丈夫、大丈夫。噛みつかないよ」と言って
場の空気が一気に穏やかになりました。

後に続く私たちも発表しやすくなり、
場の空気を和らげてくれて
本当にありがとう!って思いました。

「緊張する」って、
ありのままに言えたその人は、
本当にすごいなぁと思いました。

「人見知りだから
緊張してるんです」というのは
実は鉄板のつかみネタです。

だから人見知りな人は
その武器をどんどん使っていきましょう。

親しみやすさを感じる人も多いと思いますし
場の空気が和んで良かったとか
感謝されることも多いと思います。

【ポイント4】
みんなに気に入られようとせずに
目的が同じ人とつながろうとする

自己紹介が苦手という人も結構多いですね。

自己紹介は実は簡単です。

【ポイント1】でお話した
自分なりに設定した今日の目的を
飾らずにそのままお話すればそれでOKです。

例えば、自分の視野や発想を広げたくて
セミナーに参加しているんだったら

「今こういう仕事をしてます。

もっと自分らしく幸せな生き方・働き方・
ライフスタイルを作っていきたいと思っていて

でも転職経験もないし、今の会社とか
学生時代からの友達ぐらいしか
そういえばよく知らないなと思って、

今日は他の会社の方や、
フリーでやっておられる方や、
いろんな職種の方の話を聞いて
何か1つでも視野が広がったらいいなと
思って来ました。
よろしくお願いします。」

これで十分でしょう。

すごい話術があって
元々めちゃくちゃ面白い人だったら

これを言えば絶対ウケるとか、
すごく相手の印象に残る
鉄板の自己紹介ネタができると思います。

しかし、そもそも
「人見知りだからどうしよう…」と
思うような人が

そういう人の真似をしようと思うのは
なかなかハードルが高いです。

「そういうふうにしなきゃ」と思うと
余計緊張します。

だからハードルを下げて
無理せず自分にできる目標設定から
していきましょう。

別に面白いこととか
印象的なことを言わなくても、

自分の目標を明確にして、
それをありのままに伝える自己紹介をすると

同じ目的や価値観の人と
つながれる可能性が高くなります。

「キャリアビジョンを考えていくために
いろんな働き方や職種の人とお話ししたい」と
自己紹介しておくと

「私も同じです」という人から
話しかけてもらいやすくなります。

「キャリアビジョンを考えていくために
いろんな働き方や職種の人とお話ししたい」
という目的は同じで

それぞれに違う会社で働いているとか
会社員とフリーランスや経営者のように
働き方が違う人同士なら、

「うちの会社ってこうなんですよ」とか

「私、フリーになってから
こんな感じでやってます」とか

ありのままの日常を
ただ情報交換するだけで

お互いに
「なるほど!そういうやり方もあるんですね」と
気づきになります。

だからすごく効率がよく、Win-Winですね。

そんなふうに
共通の目的の人とやりとりを重ねているうちに
結果的にその人と仲良くなって
人間関係ができていきます。

そういう順番ですね。

よくあるNGパターンとしては

「いろんな人に気に入られて
たくさんの人と仲良くなっておけば
いろんな人から情報が入ってきて
自分に役立つ情報も得られるだろう」

そんなふうに考えて、
とにかくたくさんの人に好かれなきゃとか
どんな相手からも気に入られようと
一生懸命になる人がいます。

そういうふうに
たくさんの方とやりとりすることが
楽しい、好き、得意という人なら、
この戦略もアリかもしれませんが、

「人見知りだからどうしよう…」と
思うような人にとっては、
このような戦略は効率が悪いでしょう。

ただでさえ、今の世の中は情報過多です。

だから、とにかくいろんな人と
おしゃべりしてみて、
いっぱい情報を集めてから
自分に必要な情報をゲットしようとすると

自分に必要ない情報もいっぱい
入ってきすぎてしまいます。

これは必要ない情報かどうかを見極めたり、
必要ない情報を捨てるという作業に
すごく時間とエネルギーを
使うことになります。

どんな人からも気に入られたい、
仲良くしなければと思っていると、
自分に必要ない情報がいっぱい入ってきてしまい
情報処理だけで疲れてしまったり、

自分が何を大事にしたいのかが
ブレたり曖昧になってしまうことがあります。

そういう意味では外向的で
ぜんぜん人見知りじゃなくて
たくさんの人と交流したり
おしゃべりするのが大好き、
知り合いがいっぱいいるという人が
必ずしも視野が広いわけでもありません。

楽しくおしゃべりできる
知り合いの方はたくさんいても
本質的な深いお話が全然できなかったら、

自分の視野や発想は
そんなに広がらないです。

実はこれは婚活も同じです。

例えば、マッチングアプリで
たくさんの人に気に入られたら
その中でいい人が1人くらいいるだろう。
だからなるべくたくさんの人から
「いいね」をもらおう!という戦略は、
効率がかなり悪く、疲れてしまいがちです。

婚活の目的は、
たくさんの人に気に入られることではなく

自分はこんな人生にしたい。
そのためにこんなパートナーと出会いたい。
こういう人となら、
お互いに幸せになれるだろうという
たった一人の人と出会えばOKです。

自分の価値観が伝わるプロフィールにして、
「いいね」の数は少なくても
確実に価値観の合う人とつながれるという
やり方が労力が少なくて
結果につながりやすいです。

でも、「自分の価値観に合う人」という
ポイントよりも
「まずはなるべくたくさんの人から
いいなと思ってもらわなきゃ。
選り好みしている場合ではない」という
戦略になってしまうと

当たり障りなく、
なるべくたくさんの人に
ウケそうなプロフィールを作ろうとしてしまいます。

「いいね」やマッチングの数は
増えるかもしれませんが、

相手のプロフィールを見るだけでも
時間もエネルギーも
かなり使ってしまいます。

しかも当たり障りないウケそうな
プロフィールを「いいね」と思った人だから
数は多くても実は自分の価値観に
合う人はそんなにいなかったりします。

ですから、たくさんの人からいいねをもらえて
嬉しかったけど、
残念ながらいいなと思う人は一人もいなかった。
ということにもなりかねません。

たくさんの人にウケそうなことではなく、
自分の価値観や想いをしっかり書いておけば

そもそも真剣ではない人や
価値観が合わない人からは
全然合わないなと思われるでしょう。

おそらくもらえる「いいね」の数は減ります。

でも真剣じゃない人や
価値観が合わない人から、
いくらたくさん「いいね」もらっても
その人と結婚することはないでしょうから、
それでいいんです。

そもそも合わない人のプロフィールを
見る時間やエネルギーを
価値観や人生観が合う人を見つけることに使えます。

情報過多の今の時代、
SNS疲れという言葉もあるように、
たくさん情報があっても処理できない、
疲れるということも増えています。

そういう人には、
自分の目的を明確にして
自分の価値観や目的に合う人とだけ
出会えるように
入り口を絞っておくことも効果的です。

はい。ここまで、

「人見知りでもOK!
ストレスフリーな人間関係構築術」

7つのポイントのうち
4つをご紹介してきました。

ちょっと長くなりましたので
続きはまた次のコラムでご紹介します。

お楽しみに!

自分らしく幸せを実現する
ライフキャリアデザインについて
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