経営者・ビジネスパーソン専門
コンセプトデザイナー/
心理コンサルタントの常光です。

今日は
「好きを仕事にするための
強みの見つけ方」について
解説していきます。

人生の中で仕事をしている時間は
結構長いものですから、
イヤイヤやるより
楽しく成果を出したいですね!

動画でご覧になりたい方はこちらから

面倒くさくて楽しめることが強み

好きを仕事にするための強みというのは
「面倒くさくて楽しめること」に
あることが多いです。

例えば、お料理が好きな方は
何時間も何日もかけて食材を煮込んだり

お魚をさばいて
小骨を1本1本ピンセットで取ったり

そういうとっても面倒なことが
面倒とは感じなかったり

むしろその面倒なところが
だからこそ楽しいという方も多いでしょう。

人から見たらすごく面倒だけど、
自分では全く面倒と感じないとか
面倒だからこそ楽しいとか

自分でも、
めちゃくちゃ面倒くさいなぁ~、
もうイヤだな~と思う日もあるけど
なぜかやめられないというような

「面倒」と「好き」の交差点に
仕事につながる強みがあります。

それを仕事にすれば
楽しく成果が出しやすいです。

スキルを身につけるのは
一定時間以上取り組むことが必要

どんなことでも一定以上のスキルを
身につけるためには
ある程度の時間、
取り組むことが必要です。

例えば、音楽なども
どんなに才能があったとしても
初めて習いに行った初日から
ものすごい素晴らしい演奏ができて

先生も「こんな生徒ははじめてだ」と
感動の涙を流し、
全米が泣いた!というようなことは
絶対に起こりません。

どんなに才能がある人でも
一定時間練習しないと
その才能は開花しないわけです。

好きで楽しく取り組めていると
自然に長く練習することになり、
結果としてスキルアップもしやすい。

だから成果も出しやすいです。

スキルを身につけるためには
好きで楽しめるということが大事です。

好きで楽しくて長くできるだけでは
強みにならない

しかし、好きで楽しいだけでは、
強みとか仕事にはなりません。

その好きで楽しいことで
誰かの役に立ったり

誰かを幸せにしてはじめて
仕事にできる強みとなります。

例えば、私は子どもの頃から
海外ドラマを見るのが大好きです。

小学生の頃から、
毎日かなりの時間を
ドラマを見て過ごしています。

もうドラマを観る達人と言っても
過言ではありません。

しかし、私がどれだけドラマを観ることが
達人級に上手で楽しくやれていても
それが仕事にはなりませんね。

私がドラマを観たからといって
私が楽しいだけで、
私以外の人が幸せになったり
助かったりすることがないからです。

例えば、ドラマ好きが高じて
その感想をブログとか動画で紹介して
それが誰かの役に立っているとか

ドラマ好きが高じて
自分でもドラマを作るようになって
それが誰かを楽しませているとか

そういうことなら仕事になります。

何か好きなことを
仕事につなげたいと思えば、

自分が楽しい・好きだけではダメで、
それで人に貢献することが必要です。

面倒くさくて楽しめることは
仕事になりやすい

面倒なことは、
代わりにやってほしい人が
たくさんいます。

「面倒くさくて楽しめること」は
自分にとっては楽しいけど、
他の人にとってはやりたくない、
難しすぎてできない、
お金を払ってでもやってほしい
という人がいるということです。

だからそこに
仕事につながる強みがあります。

例えば、
おいしいお料理を食べたいけど
自分で作るのは面倒とか
難しすぎて、とても無理という人が
たくさんいるから
外食産業が成り立ちます。

誰かの役に立ったり
誰かの面倒を肩代わりしたり
誰かの喜びにつながることが
仕事になります。

好きなことを仕事にしたいと思ったら
ただ好きなことをするだけではなくて

面倒だけど好きなこととか
面倒だからこそ好きなこととか

「面倒」と「好き」の交差点を
探してみましょう。

ここに仕事になりやすい強みがあります。

「面倒」と「好き」の交差点にあることは
スキルアップもしやすいです。

例えば、お料理が好きで
向上心のある人が飲食業に就いたら、

仕事の時間に教えてもらえること全てが
自分の興味のあることを
教えてもらえるわけですから楽しいでしょう。

専門学校でお金払って
勉強しなきゃいけないレベルのことを
お金をもらいながら勉強できるのですから、
ラッキー!とか幸せだな~と感じます。

好きなことですから、
仕事が終わってからも
お料理番組をついつい見てしまったり、

「あ!こうしたらもっと美味しいかも」と
ひらめきがあったら
自分で試してみないと
気が済まなかったりします。

仕事だから試作せねば!ではなく、
思いついたら、
早く試してみたくて仕方がなくて
試作品の材料を買ったり
準備をするのもワクワクして
止まらなかったりします。

お休みの日に話題のレストランに行くのも
「仕事だから情報収集しなきゃ」ではなく
単に好きなことを
楽しくやっているだけです。

そうして自然と楽しみながら
勉強してスキルアップしていけます。

面倒で好きを仕事にする例

例えば、旅行が好きな人は
旅行の手配も好きとか
全く苦にならない人が多いです。

それを自分が楽しむために
旅行に行くだけなら
仕事にはならないですが

旅行に行きたいけど
手配が面倒だな、
難しいな、苦手だなという人に
やってあげたり

やり方を教えてあげれば
旅行代理店さんの仕事になります。

私は物作りが好きです。

このステンドグラスも
4ヶ月ぐらいかけて
ガラスを一個一個切って手作りしました。

物作りが好きじゃない人からしたら
「うわー面倒くさ!」と感じるでしょう。

でも、物作りが好きな人は
こういう時間をかけて
チマチマやるっていうことが楽しいのです。

むしろ簡単にできてしまうような
ものはつまらなくて、
面倒だからこそやりがいがあると
感じたりもします。

まさに「好き」と「面倒」の交差点ですね。

ここに仕事になりやすい強みがあります。

好きなことをなぜ好きなのか
抽象化すると応用が利く

しかし、仕事になりやすい
強みがあるといっても、

ステンドグラスを作るのが好きだから
好きなことを仕事にするには

ステンドグラス屋さんに就職しなきゃとか
ステンドグラス作家にならなきゃなどと
考えるのは、ちょっと表面的すぎます。

それだといきなり最初から
選択肢が狭くなりすぎてしまいます。

(いろんな選択肢を検討した結果、
やっぱり一番好きなことだし、
自分の人生設計にも合っているし、
ステンドグラス屋さんに就職しよう!ならOKです)

「好き」と「面倒」の交差点にあることを
なぜ好きなのか、その理由から、
抽象化して捉えた方が応用が効きます。

ちなみに私の場合は
なぜステンドグラスを作るのが
好きなのかというと

一人でチマチマ手作業、手仕事をして
綺麗なものや感動するものを
作り上げていくプロセスが好きだからです。

自分でやった作業が目に見えて、
一個一個だんだんできていくところが
楽しいです。

そんなふうに抽象化して捉えれば、
一人でチマチマ手作業をして
形になっていくプロセスを楽しみながら
素敵なものを作っていくという仕事は
世の中に山のようにたくさんあります。

ステンドグラス屋さんに就職するか、
ガラス作家になるかというような
狭い選択肢の中で考える必要はありません。

例えば、私はステンドグラスのほかにも
ライフキャリアデザインに関する動画を
作るのも好きです。

動画をつくるのもチマチマした
手作業です。

どんなテーマにしようかな?と
コンセプトを考えて、

シナリオを一つ一つ書いていき、
声に出して練習してみて、
「違うな」と思ったら、また書き直し、
また練習して、撮影して、編集する。

動画編集も、
カットして、テロップ付けて…と、
チマチマした作業で
結構時間がかかります。

そうやってチマチマ作業して
作り上げていくのが
面倒だけど楽しいです。

同じ理由で、
セミナーのコンテンツを
作るのも好きです。

テーマを考えて、構成考えて
パワーポイントで資料を作って…と、
これまたチマチマした手作業です。

自分の好きなことを
なぜそれが好きなのか、
どんなところが好きなのかと考えて
抽象化してとらえていくと、

「好きなことそのもの」を
仕事にしなければ!ではなく
「好きなことを活かした」仕事に
展開できる強みが見つかります。

面倒くさくて好きなことのうち
何を仕事にするか選ぶ

私の場合なら、
今の自分の能力を考えると、
ステンドグラスを作る仕事よりも

コンサルタントをやった方が
楽しくお金になりやすいです。

ですから、コンサルを仕事にして、
ガラス工芸は趣味でやっています。

一時期、自分で作ったガラスの作品を
ネットで売っていたこともあります。

趣味の延長線上でしたが、
予想よりは売れて、
「へぇー売れるもんなんだ」と
勉強にもなりました。

ですが、最初は注文が入ったら
うれしかったのですが、
だんだん面倒くさくなってきました(笑)。

面倒くさいけど楽しいのではなくて、
ただただ面倒くさくなってしまったのです。

趣味として、気ままに
自分がその時作りたいものを作るのは
好きだけど

注文が入ったから
今週はこれ作らなきゃというのが
私にとっては楽しくなかったのと、

梱包して発送するのも
私にとっては面倒くさく感じて
楽しくありませんでした。

その点、コンサルタントなら
梱包して発送する作業はありません。

コンテンツをしゃべるだけとか、
動画を作ってアップロードすればいいだけです。

目の前のお客さまのニーズに合わせて
「じゃあこの話しよう」と、
臨機応変に変えていくこともできます。

ガラス作品をつくるのも
コンサルタントの仕事も
どちらも「面倒だけど楽しい」ですが、

今の私にとっては
コンサルタントの方がより
他の人にとってはすごく面倒とか難しいけど
自分にとっては楽しいという差が大きい、
つまり、付加価値が高いので、

コンサルタントを仕事に
ガラス工芸や物作りは趣味にしています。

こんなふうに「面倒」と「好き」の
交差点にあることを見つけて

それをなぜ好きなのかという理由から、

「これが好き!」という
ピンポイントの具体的なことではなく、

こういう要素が好きなんだなとか
こういうところに楽しさを感じるんだなと
抽象化して捉えていく――

それが好きを仕事にするための
強みの発見につながります。

強みを見つけるときの注意点

また、強みを見つけていく時に
一つ注意点があります。

まだ人生経験が少なくて、
自分の好きなことがよく分からない人は

その少ない経験の中で選ぶのではなく、
まずはちょっと世界を広げるところから
スタートした方がいいでしょう。

この前、元ヤングケアラーの方が
紹介されている動画を見ました。

ヤングケアラーというのは
例えば小中学生のころから
祖父母や親御さん、
障害を持つきょうだいの介護をしているような
そういう若いケアをする人のことです。

その動画の中では、
中学生ぐらいからずっと
祖母と病気の母の介護をしてきたという方が
紹介されていました。

高校も大学も行かずに
ずっと家族の介護をしていて30歳近くになり、
介護が終わって、
これからはじめて就職するという方でした。

履歴書を初めて書いて
就職活動をするのですが、
学歴も職歴もほとんど書くことがありません。

それを自分で書きながら

「ああ内容が薄いな。
ここに何も書くことないな」と
自分と向き合いながら就活をして
小売店に就職が決まりました。

そして、これから自分の人生を
頑張っていきますというようなことが
紹介されていました。

この話を聞いて、
それだけ長くご家族の介護をやってきたんだから、

介護職になれば
今までの経験が生かせるんじゃないかと感じる方も
いらっしゃるかもしれません。

でも、それは違います。

その方は面倒だけど好きなことだから
介護を長くやってきたわけではありません。

選択肢がなかったから
介護をやっていただけです。

大人で、親御さんも
経済的にも精神的にも自立しているという人であれば、
自分の親が介護が必要になったら

まず親の保険や貯蓄で介護サービスを
受けられるように手配するでしょう。

自分に福祉の知識が全くなくても
市役所で相談したり、
詳しい人に聞いてみたり、
しかるべき人に頼ることができます。

自分の人生を後回しにして
自分が介護をする以外の選択肢があります。

他にも選択肢がある中で、
自分の手で介護をしたいなら、
自分で介護をすることを選ぶこともできます。

でも小中学生で、
家族が介護が必要になり、
周りにしっかりした大人がいなくて
どこに頼ればいいかも分からない。

自分がやるしかない
状況だったらどうでしょう。

おそらく選択肢はないです。

ですから、その方は
長く介護を続けてこられたと言っても、
他に選択肢がない中で
やらざるを得なかったから続けてきただけです。

好きだから続けてこられたのとは
全く違います。

ですから、それを活かして仕事をしても
好きな強みを仕事にできて幸せとはなりません。

そのヤングケアラーの方の動画を見て、
これまで本当にご家族の介護でお忙しくて
自分の人生を全く考えられなかったと思うので

これからお仕事の傍ら、
いろんな趣味をしたり、
いろんな方と出会っていったり

その中で本当に自分の好きなこと、
面倒だけど楽しめることに
出会っていかれたらいいなと思いました。

別にそれが仕事にならなくても
自分の幸せのために時間が使えたり、
趣味が持てるだけでも素敵ですね。

経験値が少ない人は
まずはいろいろやってみよう

ヤングケアラーではなくても
経験値が少なくて

そもそも自分の好きなことが
あまり分かってない方は
少なからずいらっしゃいます。

例えば、親御さんが
すごい心配性とか過干渉で

好きなことを
あまりさせてもらえなかった人などもそうです。

やりたいことがあっても
「危ない!」と禁止されたり、

女の子はこう、男の子はこう、
人としてこうあらねば!みたいな
親御さんの価値観がガチガチで

自分がやりたいことよりも、
こうしなさいということに
従わざるを得なかった人などです。

また、別にそういう家庭環境ではなくても、
自分自身がすごい心配性とか
不安を感じやすいタイプで

やる前から
失敗したらどうしようとか
不安が強かったり、

やってみて楽しめなかったら…とか
考えすぎて行動できなかったり、

新しいことに踏み出すのが怖くて
どうしても慣れているとかできることを
ずっとやってこられた。

そういう方もいらっしゃいます。

長年そういう生き方をしていると

本当に好きで夢中になれることではなく、
慣れていることや、できることや
人から非難されないことを

自分の好きなことでやりたいことだと
勘違いしてしまうことがあります。

人生経験は長くても、保守的で、
慣れているワンパターンな行動だけを
繰り返している人も同じです。

それだと本当に好きなことや
夢中になれることは見つかりません。

そういう方は
今までの経験した中から
「これが好きだ」と飛びつくのではなく、

「まだ本当に好きなことが分かって
ないかもしれないな」と気がついて

まずは趣味でいろいろやってみようとか

一回ボランティアで行ってみようとか

いろんなところに気軽に一歩踏み出して
世界を広げてみるのがオススメです。

別にそれが仕事につながらなくても
楽しい趣味ができたなというのも
すごい財産になります。

イヤならすぐやめればいいことですし、

全然楽しめなくて
一回でやめてしまったとしても

「こういうことが
好きじゃないってことがよく分かったな」
という自己理解になります。

好きなことを知るのも大事ですが
好きじゃないことを知るのも
とても大事なことですから、
この経験は貴重なデータになります。

また、いろいろ試してみても、
ほとんどのことは
そんなに激しく好きとか嫌いではなく、

「好きでも嫌いでも別にない。
ふーん…こんなものか」
というようなことが多いでしょう。

それもいいのです。

「こういう世界もあるのか」という
引き出しが広がります。

ですから、何か一回ちょっと踏み出して
やってみることに
デメリットは何もありません。

試行錯誤しながらいろんなことを
ちょこちょことやってみて

その中で「これすごい面倒なんだけど、
めっちゃそれが楽しい」とか

「人からはよくそんな面倒なこと続けてるね」
って言われるけど全然面倒と感じない。

そんな強みを
どんどん見つけていきましょう!

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