心理コンサルタントの常光です。

5人に1人くらいの割合で
とても感受性の強い人がいます。

これは生まれ持った気質で
HSP(High Sensitive Personの略)
と呼ばれ、
最近ではHSPに関する書籍や
インターネット記事も
たくさん出ています。

HSPに関する情報を見聞きして、
「私もHSPかも」と感じたり、

ご家族やご友人など
身近な人がHSPかもしれないな…と
思われる方も多いでしょう。

今このコラムを書いている
私自身も
間違いなくHSPだろうなと思います。

子どものころから
感受性が強く、
多くの人が何も感じないようなところで
「ん?これはどういうことだ?」と
疑問を持ったり、

自分には全く関係ないのに
怒られている人を見ただけで
ドキドキして
身体がこわばったり、

ギスギスした雰囲気や
緊張感のある場所にいるだけで
グッタリ疲れたりしてきました。

今日は、そんな
感受性の強い方が
よりラクに
さらに人生を楽しめるようにする
ポイントを解説していきます。

「気にしないようにする」はムリ!

そのポイントとは、
「わざわざ不快なものを見て
気にしないようにする」のではなく、

「感じやすいという特性を、
自分の好きなことや
世の中の美しいものに向ける」
です。

HSPの方はこれまで生きてきた中で
いろんな人から何万回も、
「考えすぎ」
「気にしすぎ」
「気にしなくていいよ」と
言われてきています。

HSPではない方からすれば、
HSPの人が
いろいろ気が付きすぎて
しんどそうだから、

「そんなにがんばらなくても
大丈夫だよ」と
善意からの言葉であることが
多いようです。

子どものころから
たくさんの人に合計何万回も
「考えすぎ」
「気にしすぎ」
と言われ続けた結果、

HSPの方自身も
自分のことを
「気にしすぎ」な性格だから
「気にしないように
ならないといけない」
と思っています。

そして、
「気にしないようになりたい」
といって、
心理コンサルやセミナーに来られます。

私自身も以前は
自分のことを
「気にしすぎてしんどいから
鈍感になれたらいいな」と
思っていました。

でも「感受性が強いこと」は
生まれ持った性質なので、
やめられませんし、
変えられません。

そうして、
「また考えすぎてしまった」
「疲れる」
「こんな自分じゃだめだ」
と自己否定を繰り返し、
負のスパイラルに陥って
しまうこともあります。

持って生まれた性質だと認識することが必要

そもそも、
「気にしすぎる」
「考えすぎる」
「感じすぎる」って、
治さなければいけないことなのでしょうか?

例えば、
容姿端麗でどんな職業についても
「美人過ぎる〇〇」
「イケメンすぎる△△」
という枕詞が付くような人がいます。

その人に対して
「あなたは美しすぎて
目立ちすぎるから整形して
平凡な容姿にしたほうがいい。」
なんてことは言いません。

容姿端麗な人が
性犯罪に巻き込まれたときに
「あなたが綺麗すぎるから
ダメなんですよ。
犯人が悪いのではなくて
あなたの美貌に原因がありますよ。」
なんてことを、
もし警察官が言ったとしたら
大問題です。

その人の持って生まれた美しさには
何の罪もありません。

HSPの人の強すぎる感受性も、
容姿端麗な人の
美しすぎる容姿と同じように、
持って生まれた特性です。

平均値から外れていたり、
多数派ではないというだけです。

持って生まれた性質を
「変えなければならない」
「そんな性質はおかしい」
と言われても困ってしまいます。

しかし、感受性の強い人は
「気にしすぎるからダメなんだ」
「もっと強くなれ!」などと
持って生まれた感受性そのものを
否定された経験を持っている人が
とても多いと感じます。

それは、
「感受性の強さ」が、
持って生まれた性質で
変えられないものだという
認識がないから
でしょう。

私自身も以前は分かっていませんでした。

「女だからダメ」と言われたら
「は???性別で決めつける方が
ダメでしょう!」と
全く気にも留めないのに、

「気にしすぎるからダメ」と言われたら
「そうだよね…私、気にしすぎだよね」と
受け入れてしまっていました。

今振り返ると、
「気にしすぎるからダメ」と
人から言われた言葉以上に、
自分自身で
「気にしすぎる私ってダメだな」と
自己否定していたことが
ダメージが大きかったです。

まずはこれを
「生まれつき強い人も
弱い人もいるんだな」
「身長が違うように、
感じ方には人それぞれ違いがあるんだな」
と、知っておくだけでも
ストレスがずいぶん減ります。

「感受性の強さ」は、
人生を100倍楽しむ才能であり強み

また、私は、
「感受性が強いこと」は
ネガティブなことではなく、
人生を100倍味わって
楽しむための才能
であると
思っています。

なぜならHSPの人は
とても感動屋さんだからです。

例えば心理コンサルをすると、
HSPではない人が
「なるほどー。
今日はいい気づきがありました。
ありがとうございました!」
と、おっしゃるようなところを

HSPの方は、
感動の涙を流しながら
こんなふうにおっしゃいます。

「ほんっとうに今日、
常光さんとこうしてお話できて、
よかったです!!!

今日教えていただいたことを
知ってると知らないとでは
人生大違いです。

あーーー。
もっと早くに
知っていたらよかったなぁ。

このプリント
いただいてもいいんですか?
わー。めっちゃ嬉しいです!
私のバイブルにします!
何回も読み返します。
ありがとうございます!!!

心理コンサルって
いいお仕事ですねー。

正直最初ちょっと
胡散臭いと思ってたんです。

だから友だちにすすめられてから
ここ来るまで
3か月くらいかかりましたー!
3か月前の自分に『早く行け!』って
言ってやりたいですよーーー!
もーーー!!!

ほんとにほんとに
今日は貴重なお時間を
ありがとうございました!!!」

そして帰りの電車の中で早速、
私を紹介してくださった
友だちや同僚にも、
ビックリマークや絵文字多めの
感謝のメールやLINEを入れます。

「めっちゃ素晴らしいセッションで、
人生変わりそうです!
すごく希望が持てて楽しかった。
勇気をもって
相談に行ってよかったです!(^-^)
紹介してもらって本当にありがとう!
○○さんのおかげです!!!」

そんなメールを受け取った
友だちや同僚からは
「よかった!
そんなに喜んでもらえて
私もうれしいよ」という
お返事が届きます。

そのお返事を読んでまた
じわーーーと
感動がおそってきて
「ああ。今日もいい一日だったなぁ。
すべての人に感謝だなぁ」と
かみしめます。

HSPではない人が
「よかったなー」の一言で
終わるところを
5時間ぐらい感動して
涙を流して、もうクタクタです(笑)

なんとドラマチックな
感動の多い人生でしょうか。

問題なのは感受性の「強さ」ではなく「方向」

こんなふうに
感動の多い人生を送れる才能を
「気にしないようにしないと!」と
なくしたい、
封じ込めたいだなんて
もったいないことです。

問題なのは、
「感受性が強いこと」ではなくて
その恵まれた感受性を
どこに向けているか
です。

HSPの人は
つらさもうれしさも感動も
人一倍感じるので、

感受性の向けどころが
「自分がしんどいところや
ストレスを感じるところ」に
向いていると
強すぎる感受性に
苦しめられることになります。

恵まれた感受性を
自分の好きなことや
世の中の美しいものに向けると、
人生を100倍楽しめ、
感動の多い人生を
味わうことができます。

せっかくの才能を不快なことに使わないで!

例えば、
電車の中で騒いでいる人がいて
不快な時、

「はー疲れる…
静かにしてくれよ…
と言うか、
他の人は気にせず
本読んだり集中してるのに
こんなことに
気持ちをかき乱されてる私って
ダメだなぁ!!!
集中集中!気にしない、気にしない…
トレーニングだっ!!!
うわーダメだやっぱり気になる…
しんどくなってきた…
寝てしまいたい!ダメだ!
気になって寝れない…
無理無理無理無理!!!!」

そして家に帰って家族に
「ちょっと聞いてよ、
今日電車でこんな人がおってさ…
めっちゃイヤやったわー…
てか、思い出したら
またしんどなってきた…ううう…」

などということに
せっかくの才能や時間を使うのは
もったいないです。

一流シェフが
繊細な舌という才能を守るために、
日ごろから添加物や化学調味料を避け、
天然素材の美味しいものしか
口にしないように、

HSPの人は
「自分は感受性が強いから
イヤな刺激はなるべく避けて
美しいもの、心地いいもので
自分の周りを満たしてあげよう」

という方針でいくことを
強くオススメします。

心地よく暮らすためには投資も必要

神さまが与えてくれた
人生を感動で満たすという
才能を守るためには、
多少の投資も必要
でしょう。

先ほどの電車の例では、
少し値が張っても
自分に合った
ノイズキャンセリングイヤホンを
購入するなどして
不快な音の刺激から
自分を守ることもいいでしょう。

疲れていて
静かに帰りたいときには
タクシーを使うこともいいでしょう。

刺激を感じやすいので、
イヤなことだけではなく
嬉しいことが続いても
感動しすぎて疲れることがあります。

「今日はゆっくり一人で過ごそう」と
お気に入りの場所で
一人の時間を
作ってあげることも必要です。

「不快な刺激に
耐えられる自分になろう」と
あえて嫌な環境に自分をさらして
「リハビリ」しようとする人が
多いのですが、

そんなことをしても
生まれつきの才能を
変えられるはずがありません。

苦手な環境に身を置くだけで
何の成果も出ないことを
「リハビリ」と呼ぶなんて
本気でリハビリをやって
多くの患者さんを救っている先生方に
失礼ですよ!(笑)

自分に合った方法を選ぶことは、
「わがまま」ではなく「才能を活かすこと」

また、
「不快を避けて
心地いいもので
自分の周りを満たすこと」に対し、

「わがままではないか」と
罪悪感を感じる方も多いようです。

しかし
自分を幸せにしてあげることは
わがままではありません。

HSPの人の強い感受性は
周りの人に対しても
害にもなるし、
財産にもなるからです。

感受性の強い方が
しんどい環境にいれば、
たちまちストレスでイライラし、
集中力がなくなって
生産性が下がります。

そのストレスやイライラを
周りの人も感じ取って、
周りの人にも伝播していきます。

そうなると
会社の同僚やご家族にとっても
損失です。

感受性の強い人が
心地いいものに満たされて
落ち着いていられる環境にいれば、

穏やかな日常の中にある
感動や感謝、
センスのあるもの、
素敵なものを
たくさん感じ取り、
生み出すことができます。

そうして
たくさんの感動を感じて、
楽しそうに生きていれば、

その感動や楽しそうが
周りの人にも伝播して
同僚やご家族も
心穏やかに幸せに過ごせます。

HSPの強い感受性は、
不快なところも素敵なところも増幅する

HSPの方の強い感受性という
フィルターを通して
世の中の不快なところも
世の中の素敵なところも
増幅して伝わることになります。

だから私は、
HSPの人にとって
「不快なものを避けて
心地よく幸せに生きること」は、
わがままではもちろんなく、
世の中をより良くするための
使命である
と思っています。

すでに増幅されている強い情報からは、
距離を置くことも必要

また、HSPの人が
一番気を付けないといけないのは
ニュースや情報です。

ニュースというのは
世の中で起こったことを
フラットに映し出すものではなく、
「悲惨なこと」
「めったに起こらないこと」を
ピックアップしてお届けするものです。

例えば、
「大阪市の田中太郎さん(76)が
今日、息子夫婦と孫と一緒に
いつも通り穏やかな夕食の時を
過ごしました。
田中さんは『今日のサンマは
脂がのっていてとても美味しかった』と
話しています。」

なんてことは
絶対にニュースにはなりません。

田中太郎さんの人生
76年のほとんどが
平穏で幸せな日々であれば、
そこはニュースにならず、
田中さんが交通事故にあった
ところだけがニュースになります。

HSPの人は
強い感受性のゆえに
悲惨なニュースを見て
「こんなことが起こっているなんて
なんてひどい世の中なんだ!」と
捉えてしまうことがあります。

落ち着きましょう。

テレビやSNSを見ていて
しんどくなったら
いったん見るのをやめましょう。

悲惨な情報に接し続けて
「こんなに悲惨な
世の中を変えなくては!」と
頑張らなくても大丈夫です。

テレビやスマホから離れて
ふと周りの世界を見てみれば、
世の中は全然悲惨じゃありません。

今日もいつもと同じように
空がきれいだし、
風は心地いいし、
近所の定食屋さんのご飯は美味しいし、
洗濯したてのシーツは気持ちいいです。

悲惨なところだけピックアップされて
増幅された情報を見て
「それが世の中一般」と
捉えないようにしましょう。

HSPの人への接し方に悩んだら…

さらに、自分はHSPではなくて
周りにHSPの人がいるという方への
対応も書いておきましょう。

周りの方は、
「5人に1人はこういう
感受性の強い人がいるんだな」と
知っておくだけで十分
です。

周りの方が
「しんどくならないように
何とかしてあげよう」と
考えすぎると

HSPの人は
その気遣いをまた敏感に感じ取って
「気を使わせてしまって
申し訳ないっ!」と
いたたまれなくなります。

「自分とは違う、
いいことも悪いことも
強めの感じ方をする人が
いるんだなぁ」と
思っておくだけでOKです。

私の場合は、
私の感じ方を変えようとせずに、
「え?こういう感じ方の人もいるの?
面白いな」なんて
一緒に楽しんでもらえたら
とても嬉しいです。

例えば私は以前
「刑務所入るとしたら
絶対独房がいいなぁ!
静かに考え事したいもんね!」と
言ったときに、
すごい笑ってもらえて
嬉しかったです。

「あ!刑務所入るとしたらの
脳内シミュレーションなんて
しない人が多いのかぁ~」と
気づくとともに、
「でも、不必要かもしれない
私のこの脳内シミュレーションで
誰かがクスッと笑ってくれるのであれば
なんて嬉しいんだ!」と思いました。

あとリンゴを見ると、
「これを丸かじりしたら
中にカミソリの刃が仕込まれていて
歯茎に刺さって血まみれに!!!
ギャーーー!!!」という想像をして
一瞬ヒッ!となります。

そしてそのリンゴを包丁で切って
「今日もカミソリが入ってなくて
よかった。よかった。
幸せやなぁ、リンゴ美味しいなぁ」と
味わいます。

伝わるでしょうか(笑)
この話に
ついてきてくれているでしょうか?(笑)

ちなみにこのリンゴの話は、
私のオリジナルではなく、
以前にどなたかの小説かエッセイで読んで
「わー!同じこと考えてる人いる!」と
驚いたものです。

なので、一般的ではないかもしれないけど、
同じように感じてヒッ!となる人は
一定数いるということでしょう。

そういう私の感じ方を
「いちいちそんなふうに
考えたらしんどいでしょ!
そんなこと考えなくていいよ!」と
言われても変えられませんし、

別に私は困っておらず、
それが面白いなとも思うので
変えたいわけでもないのです。

理解や共感できなければ
「変なこと考える人~」と思って
スルーしていただけるのが
一番ありがたいです。

もし、100人に1人くらい
「え?常光さん毎日
そんなこと考えてるの?ウケる!」と
笑って楽しんでくれる人がいたら
それはとても幸せなことだなと感じます。

この辺は、
HSPと言っても人それぞれで
個人差があると思いますが、

要は
「この繊細な人を
何とかしてあげよう!」と
周りの人が気負わなくていいですよ

いうことです。

HSPの時代が来ています!(^-^)

今は、VUCAと呼ばれる、
不安定で、不確実で、複雑で、あいまいな
時代です。

(注:VUCA(ブーカ)とは、
「Volatility=不安定」
「Uncertainty=不確実」
「Complexity=複雑」
「Ambiguity=曖昧」の
頭文字をとった言葉。
今日の世界の状況を表す言葉として
よく用いられる。)

どんなやり方が成果が出るのか
確実なことは誰にもわかりません。

このような不確実な世の中で、
自分らしく幸せに成果を出していくには、

外側から与えられる正解を
なぞる力ではなく、
自ら方向性や答えを生み出す
「直観」や「感性」が求められます。

つまり、
「感受性が強い」ということは
今の時代においては、
かなりの強みになるのです。

やったー!
ようやく時代が
HSPに追い付いてきました(笑)

しかし、やはり、
「HSPならみんな成果が出る」と
いうわけでもありません。

高すぎる感受性を
「人から嫌われないように」
「人に合わせなければ!」
ということに使ってしまうと
苦しいだけで
成果にはつながらないでしょう。

高すぎる感受性を
「自分も周りの人も
みんなWin-Winで
幸せになるには?」と使うと

他の人が
まだ気づいていないところに
いち早く気付いたり、
より深く洞察することができるので
強みになります。

持って生まれた性質を
活かすも活かさないも自分次第
――これは、HSPだけではなく、
すべての才能に言えることだと思います。

私自身は
心理コンサルタントという仕事上、
感受性は一番の武器になっています。

疲れることもありますが、
「疲れているな」と
いち早く気付いて
休息をとったり、
一人の時間を作ったり
対策もとりやすく、
回復も早いので、

HSPでよかったなぁ~と、
今では心から思っています。

以前は「常光さんって繊細だね」と
言われたら
「こんな気にしすぎな自分って
ダメですよね!治さないと!」と
思っていましたが、

今は「そうなんです。
神が与えしこの才能、
うらやましいでしょ(笑)」
くらいに思っています。

HSPの人も、
HSPではない人も、
人それぞれ様々な特性や才能を
持っているのは同じです。

せっかくの特性や才能を
自分で否定したり、
無駄遣いすることなく、
自分と自分の大切な人を
幸せにするために使っていきたいですね。

では今日も素敵な一日を(^-^)

HSPであることは、心理コンサルタントとしては強みでしかありません(^-^)


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